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在宅酸素療法を科学する27~肺結核後遺症と在宅酸素療法(HOT)

  • 1 時間前
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肺結核後遺症と在宅酸素療法(HOT)——「昔の結核治療」が今も呼吸不全を引き起こしている

「若い頃に結核にかかった」「胸郭形成術を受けた」——そのような方が高齢になり、呼吸不全・在宅酸素療法が必要になるケースがあります。COPDとは異なる特徴を持つ肺結核後遺症の在宅ケアについて解説します。

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肺結核後遺症とは、肺結核に対する治療後に種々の合併症を生じた状態です。広範な肺病変や肺切除による肺実質・肺血管床の減少、気道感染、気管・気管支の変形、胸郭変形、胸膜癒着・線維化などにより呼吸障害が生じます。高齢化に伴い、こうした後遺症を抱えながら在宅で生活される方の支援が重要になっています。

肺結核後遺症——外科治療群と内科治療群

肺結核後遺症は、かつてどのような治療を受けたかによって、外科治療群と内科治療群に分けられます。

肺結核後遺症の呼吸不全——COPDとの違い
肺結核後遺症の呼吸不全——COPDとの違い

肺結核後遺症における呼吸不全は、COPDと比べていくつかの重要な特徴があります。在宅酸素療法(HOT)の流量設定や管理においてこの違いを理解することが重要です。

高二酸化炭素血症(高CO₂血症)の合併率が高い

肺高血圧の比率が高く、同程度の低酸素血症でもより高度な肺高血圧を示す

睡眠時の低酸素血症が著しい

COPDでは高CO₂血症が予後に影響しないが、肺結核後遺症では高CO₂血症がむしろ予後改善因子という報告がある

日本のHOT患者数における肺結核後遺症の割合
日本のHOT患者数における肺結核後遺症の割合

わが国でHOTが1985年に保険適用となった当初は、HOTにおける肺結核後遺症の割合は33%と、COPDに次ぐ第2位でした。しかし年々減少傾向を認め、最近のデータでは12%と第3位となっています。

肺結核後遺症に対するHOT(在宅酸素療法)の効果
肺結核後遺症に対するHOT(在宅酸素療法)の効果

HOTが呼吸不全を伴う肺結核後遺症患者の予後を改善することは以前より報告されています。長期酸素療法(LTOT)あり群は、LTOT なし群に比べて累積生存率が有意に良好であることが示されています。

NPPV(非侵襲的陽圧換気)とHOTの組み合わせ
NPPV(非侵襲的陽圧換気)とHOTの組み合わせ
肺結核後遺症の在宅ケア——さくら在宅クリニックのサポート
肺結核後遺症の在宅ケア——さくら在宅クリニックのサポート

肺結核後遺症を持ちながら在宅で生活される方は、高齢であることが多く、身体的・精神的サポートが必要です。

  • 感染予防の徹底:気道感染が呼吸状態の急激な悪化(急性増悪)を引き起こします。うがい・手洗い・インフルエンザワクチン・肺炎球菌ワクチン接種を徹底。

  • SpO₂の日常モニタリング:安静時だけでなく、食事・入浴・排便などの活動後にも酸素飽和度を確認する習慣をつける。

  • 栄養管理:高CO₂血症のある患者では栄養状態の維持が予後に影響します。低栄養を防ぐための栄養サポートが重要です。

  • 呼吸リハビリテーション:胸郭の柔軟性を保つストレッチ・呼吸筋トレーニング・口すぼめ呼吸・腹式呼吸の習得。

  • 気道感染の早期発見:痰の色・量・性状の変化(膿性化)は感染の早期サインです。変化があれば早めに訪問看護師へ連絡する。

  • NPPV装置の管理:マスクのフィッティング確認・装置の清潔管理・業者の定期点検の確認。

🌸 肺結核後遺症・在宅酸素療法でお困りのことがあればさくら在宅クリニックにご相談ください
🌸 肺結核後遺症・在宅酸素療法でお困りのことがあればさくら在宅クリニックにご相談ください

逗子市・葉山町・鎌倉市を中心に、肺結核後遺症・COPD・間質性肺疾患などの在宅酸素療法・NPPV管理を訪問診療でサポートしています。

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