top of page

在宅での腹膜透析~腹膜透析とはどんな治療?

4 時間前
読了時間: 3分

腹膜透析とはどんな治療?

〜 自分の「おなかの膜」で血液をきれいにする、自宅でできる透析 〜

#腹膜透析#PD#CAPD#APD#腎代替療法#慢性腎臓病#在宅医療#腹膜炎#出口部ケア#アシストPD#訪問看護#PDラスト

「透析=週3回の通院」だけではありません。

腎臓のはたらきが大きく落ちたとき、腎臓の代わりをする治療(腎代替療法)が必要になります。その一つが、自宅で行える腹膜透析(PD)です。通院の負担が少なく、住み慣れた家での暮らしを続けやすい治療として、在宅医療の現場でも大切な選択肢になっています。

1腎臓の代わりをする3つの治療

腎代替療法には大きく3つあります。どれが優れているということではなく、体の状態と暮らし方に合うものを、医療者と一緒に選びます。

2腹膜透析のしくみ
2腹膜透析のしくみ

腹膜は、胃や腸などの内臓をおおっている薄い膜です。広げると体の表面積とほぼ同じくらいの広さがあり、細い血管がびっしり走っています。この膜を「天然のフィルター」として使うのが腹膜透析です。

はじめる前に、カテーテル(やわらかい管)をおなかに入れる手術が必要です。管が皮膚から出ている部分を出口部といい、毎日のお手入れがとても大切になります。
はじめる前に、カテーテル(やわらかい管)をおなかに入れる手術が必要です。管が皮膚から出ている部分を出口部といい、毎日のお手入れがとても大切になります。

32つのやり方 ― CAPD と APD

4血液透析とくらべると
4血液透析とくらべると

 

血液透析(HD)

腹膜透析(PD)

行う場所

透析施設

自宅(職場・外出先でも可能)

頻度・時間

週3回・1回4時間前後

毎日(ゆっくり持続的に)

通院

週3回

月1〜2回

行う人

医療スタッフ

本人・家族(訪問看護などの支援も)

準備の手術

腕の血管にシャントを作る

おなかにカテーテルを入れる

針を刺す痛み

毎回あり

なし

体への負担

短時間で行うため、血圧の変動や透析後の疲れが出やすい

ゆっくり行うため、心臓や血圧への負担が少ない

食事

水分・塩分・カリウム・リンの制限

塩分・水分は同様に注意。カリウムの制限は比較的ゆるやかなことが多い

続けられる期間

長期に続けられる

腹膜のはたらきに限りがあり、多くは数年〜10年弱が目安(個人差あり)

5よいところ・気をつけるところ

6いちばん大切な注意 ― 感染のサイン
6いちばん大切な注意 ― 感染のサイン

腹膜透析でもっとも気をつけたいのが、おなかの中に細菌が入って起こる腹膜炎と、管の出口の感染です。多くは早く見つけて早く治療すれば治ります。だからこそ、毎日の「いつもと違う」に気づくことが大切です。

7腹膜透析の使い方は、ひとつではありません
7腹膜透析の使い方は、ひとつではありません
8まとめ
8まとめ
  • 腹膜透析は、自分の腹膜をフィルターにして、自宅で行う透析です。

  • 日中に手で交換するCAPDと、夜に機械が交換するAPDがあります。

  • 通院が少なく体への負担もおだやかな一方、毎日の清潔な操作が欠かせません。

  • 排液のにごり・腹痛・発熱・出口部の異常は、すぐ連絡するサインです。

  • 家族や訪問看護の支援(アシストPD)で、高齢の方でも自宅で続けられることがあります。

どの治療を選ぶかは、病状だけでなく「どんな暮らしを大切にしたいか」で変わります。腎臓の主治医や私たち在宅医療のスタッフに、どうぞ遠慮なくご相談ください。

※この記事は一般の方とケアに関わるスタッフ向けに、腹膜透析の概要をわかりやすく整理したものです。実際の透析の方法・回数・食事・薬は、検査結果や体の状態によって一人ひとり異なります。治療の変更や中止はご自身で判断せず、必ず主治医にご相談ください。




コメント


© 2021 湘南在宅研究所 All Rights Reserved.

情報通信機器を用いた診療の初診において向精神薬を処方しておりません

bottom of page