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パーキンソン病を科学する22~パーキンソン病治療の“ハネムーン期”とは?

  • 執筆者の写真: 賢一 内田
    賢一 内田
  • 6月13日
  • 読了時間: 2分




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進行に応じた対応が鍵になる

パーキンソン病の治療には、薬がよく効きコントロールしやすい**「ハネムーン期」**と呼ばれる安定期があります。しかし、病気の進行とともにこの安定期は終わりを迎え、徐々に治療が難しくなる時期に移行していきます。

📉 治療が難しくなる理由とは?

治療後期では、L-ドパ(ドーパミン補充療法)による効果が発揮される“治療域”が徐々に狭くなっていきます。それに対して、無効域(薬が効かない or 副作用が出るゾーン)が拡大するため、薬の効く時間が短くなったり、動きにムラが出やすくなるのです。

🟦 青い領域=有効な治療域🟥 ピンクの領域=無効域/副作用域

💡 進行期に必要な3つの治療工夫

症状の変動やウェアリングオフに対応するためには、以下のような薬剤調整の工夫が必要です。

① L-ドパの「少量・頻回投与」

血中濃度の波を緩やかに保つことで、オン・オフ現象を最小限に抑えます。

② ドパミンアゴニストによる「ベースラインの底上げ」

オン時間の土台を支える役割。安定した動作をサポートします。

③ MAO-B阻害薬・COMT阻害薬など「ドパミン系以外の薬剤」

L-ドパの分解を抑え、効果を長持ちさせる補助的な治療が有効です。

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