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がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 7

フェンタニル口腔粘膜吸収製剤(ROO:Rapid Onset Opioid)について詳しく説明します。

ROOにはアブストラル舌下錠,イーフェンバッカル錠は下図の様に内服します。末期がんにおいて内服困難となった状況でも使用可能な薬剤となります。

①原則経口モルヒネ換算のベースをバッカル錠は30mg/日以上、舌下錠は60mg/日以上使用していることが原則です。ベースオピオイドでも賄いきれない突出痛に対して使用します。

②バッカル錠は50 or 100μg以上から舌下錠はor 100μg以上から使用します。

③投与間隔はアブストラル舌下錠は2時間以上,イーフェンバッカル錠は4時間以上間隔あける必要があります。

④投与30分後に痛みが残存する場合は同一用量以下を1回のみ追加可能です。

⑤投与間隔はアブストラル舌下錠は2時間以上,イーフェンバッカル錠は4時間以上間隔あける。両剤とも1日4回まで投与可能です。

フェンタニル舌下錠の具体的使用方法は図に示すと下図のようになります。

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