CVポート管理で大切なこと 〜がん患者さんの在宅医療において〜
- 賢一 内田
- 3 日前
- 読了時間: 2分


CVポート管理で大切なこと 〜がん患者さんの在宅医療において〜がん患者さんをはじめ、経口摂取が困難な方の在宅療養では、**CVポート(中心静脈ポート)**を管理する場面がよくあります。このCVポートの管理において最も重要なことは、合併症の予防です。
特に注意すべき合併症には、以下の3つがあります:
① ポートの皮膚露出を防ぐには
穿刺部位を毎回変更することで、同じ部位の皮膚への負担を避け、ポートの露出リスクを減らします。
② 感染予防のための無菌操作
ポート留置時と同様の無菌的操作が必要です(手洗い・手袋着用)。
クロルヘキシジンによる消毒が推奨されます。 消毒は内側から外側に向かって同心円状に30秒以上かけて行い、2分以上乾かすことで効果を高めます。
③ カテーテル内血栓を防ぐには
パルシングフラッシュという手技が有効です。 これは約1mLずつ断続的にフラッシュする方法で、カテーテル内に乱流を起こし、血液を効果的に押し流します。
これらの対策を怠ると、ポートの抜去が必要となったり、感染や血栓で治療が中断されるなど、患者さんにとって大きな不利益につながります。確かに、これらの操作は「面倒」に感じられるかもしれません。しかし私は、面倒なことにこそ、最大の価値があると考えています。
🎥 YouTubeで在宅医療を学びませんか?実際の現場で役立つ知識をわかりやすく解説しています。👇こちらからご覧ください内田賢一 - YouTube
Comments