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誤嚥性肺炎を科学する27~自立している方向けの機能的口腔ケア(2)

  • 8 時間前
  • 読了時間: 2分


―「話す・笑う・呼吸する」ことが、食べる力を支える ―

こんにちは。今回は、自立度が比較的高い方に向けた**機能的口腔ケア(後編)**です。

口腔の機能は大きく分けて4つあります。

✔ 食べる✔ 話す✔ 笑う✔ 呼吸する

これらはすべて連動しています。「食べる」だけを鍛えるのでは不十分です。

① 話す機能へのケア

発語には、

  • 口唇

  • 下顎

  • 咽頭

  • 喉頭

の協調運動が必要です。

▶ パタカラ体操

「パ・タ・カ・ラ」

  • パ:口唇

  • タ:舌先

  • カ:舌根

  • ラ:舌の巧緻性

食前の準備体操として非常に有効です。

日常でできること

✔ 挨拶を促す✔ 短い会話を増やす✔ 模倣発声を行う

認知機能が低下している場合も、簡単な発語誘導で十分です。

② 笑う機能へのケア

笑うとき、

  • 表情筋

  • 呼吸筋

  • 発声筋

が同時に働きます。

笑いは最高の口腔リハビリです。

笑いを引き出す方法

✔ 楽しかった思い出を聞く✔ 集団体操で誘い笑い✔ 喜びを共有する

「笑ってください」では笑えません。感情を動かすことが重要です。

③ 呼吸する機能へのケア

呼吸と嚥下は密接に関連しています。

深呼吸を組み合わせることで、

✔ 呼吸筋強化✔ 口唇閉鎖力向上✔ 呼気コントロール改善

が期待できます。

▶ 深呼吸トレーニング

  1. 鼻から大きく吸う

  2. 口をすぼめてゆっくり吐く

呼気時の口すぼめは口輪筋訓練にもなります。

在宅医療での実践ポイント

✔ 会話量が減っていないか✔ 表情が乏しくなっていないか✔ 呼吸が浅くなっていないか

「話す・笑う・呼吸する」機能の低下は誤嚥リスクの前兆です。

機能は連動する

食べるためには、

  • 発語筋の可動性

  • 呼吸の安定

  • 表情筋の協調

が必要です。

口は“食事器官”であると同時に“コミュニケーション器官”です。

まとめ

自立期の口腔ケアは、

✔ パタカラ体操✔ 会話の促進✔ 笑いの誘導✔ 深呼吸

が柱になります。

今日からできること:

「おはよう」と声をかけ、一緒に笑うこと。

それが、誤嚥性肺炎予防の第一歩です。

#在宅医療#機能的口腔ケア#嚥下体操#パタカラ体操#誤嚥性肺炎予防#高齢者医療#口腔リハビリ#訪問診療#科学する在宅医療

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