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誤嚥性肺炎を科学する25~ケア提供者が行う機能的口腔ケア

  • 1 日前
  • 読了時間: 2分


― 口腔のリハビリテーションという視点 ―

こんにちは。今回は「機能的口腔ケア」について整理します。

口腔ケアは“清潔にすること”だけではありません。食べる・飲み込む・話す機能を守るケアこそが、在宅医療では重要です。

機能的口腔ケアとは?

ケア提供者が行う代表的な介入には、

✔ 唾液腺マッサージ✔ 表情筋のストレッチ✔ 舌の可動域拡大ストレッチ✔ 舌の抵抗訓練✔ 開口運動✔ 頸部筋マッサージ

などがあります。

これらはすべて、誤嚥性肺炎予防と摂食嚥下機能の維持に直結します。

① 唾液腺マッサージ

唾液分泌の維持は最優先課題です。

  • 耳下腺

  • 顎下腺

  • 舌下腺

をターゲットにします。

乾燥がある場合は、ジェルやクリームで湿潤させてから実施します。

唾液は嚥下の潤滑油であり、防御因子です。

② 表情筋のストレッチ

表情筋は骨に固定されていない特殊な筋肉です。

  • つまむ

  • 広げる

  • 把持してマッサージ

といった手技で可動性を保ちます。

同時に耳下腺刺激にもなります。

③ 舌の可動域拡大ストレッチ

嚥下時の送り込み運動(咽頭への移送)には、舌の運動性が不可欠です。

方法:

  • 舌を把持し前方へ引き出す

  • 左右に振る

  • 上下に誘導する

数日で改善するケースもあります。

④ 舌の抵抗訓練

  • スプーンの背

  • 舌圧子

を押し返してもらう運動。

舌圧の維持は誤嚥防止に重要です。

⑤ その他の重要介入

✔ 開口運動✔ 咬合運動✔ 頸部筋ストレッチ

頸部筋は嚥下の安定に大きく関与します。

在宅医療でのポイント

✔ 清掃だけで終わっていないか✔ 唾液分泌が維持されているか✔ 舌の動きは十分か✔ 顎・頸部の緊張はないか

機能を見なければ、「食べられる口」は作れません。

誤嚥性肺炎を科学する

誤嚥は“起こるもの”です。完全には防げません。

しかし、

✔ 口腔細菌量を減らす✔ 唾液を守る✔ 舌圧を保つ✔ 咽頭送り込みを安定させる

ことで、リスクは下げられます。

まとめ

機能的口腔ケアは

口のリハビリテーション

です。

清掃+機能介入両輪でこそ、在宅医療の質が高まります。

今日から一つ、「舌を観察する」ことから始めてみましょう。

#タグ#在宅医療#機能的口腔ケア#口腔リハビリ#誤嚥性肺炎予防#嚥下障害#サルコペニア#訪問診療#多職種連携#科学する在宅医療

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