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誤嚥性肺炎を科学する23~義歯装着と清掃

  • 5 分前
  • 読了時間: 2分


― 義歯は「細菌の貯蔵庫」になっていませんか? ―

こんにちは。今回は「義歯の装着と清掃」について、在宅医療の視点から整理します。

義歯は、正しく使えば咀嚼・嚥下を助ける大切な装置です。しかし、清掃が不十分であれば――

義歯は“口腔内細菌のリザーバー(貯蔵庫)”になります。

誤嚥性肺炎予防の観点からも、義歯管理は極めて重要です。

義歯の基本原則

✔ 覚醒時に装着

✔ 就寝時は外す

これは基本ですが、現場では例外もあります。

  • 認知症で外すと不穏になる

  • 顎関節症で外せない指示がある

  • 外すと残存歯に負担がかかる

その場合でも、

1日のうち合計6時間程度は外す時間を確保することが理想です。

義歯の長時間装着で起こること

  • 粘膜代謝の低下

  • 細菌・真菌の増殖

  • 義歯性口内炎

  • 粘膜損傷

  • 残存歯の虫歯・歯周病

特に、口腔内細菌の約80%は嫌気性菌。義歯と粘膜の間は細菌にとって“理想的な環境”になります。

義歯の正しい清掃方法(3ステップ)

① 義歯ブラシで磨く

  • 平らな毛束で広い面

  • 尖った毛束で金属部や凹部

※落下防止のため、洗面器に水を溜めて行う

② 義歯洗浄剤で浸け置き洗い

ブラシだけでは細菌は十分に減りません。毎日の洗浄剤使用が重要です。

③ もう一度ブラシで磨く

洗浄後のぬめり除去・最終確認。

義歯だけでなく「口腔内」も清掃

うがいだけでは不十分です。

  • 口蓋

  • 歯ぐき

  • 頬粘膜

をスポンジブラシや粘膜ブラシで機械的に清掃します。

在宅医療で注意すべきポイント

✔ 義歯を装着したまま眠っていないか✔ 義歯の裏面を磨いているか✔ 洗浄剤を使用しているか✔ 義歯が欠けていないか✔ 粘膜に発赤や白苔がないか

義歯管理=肺炎予防

義歯が汚れていると、

  • 細菌増殖

  • 唾液とともに誤嚥

  • 誤嚥性肺炎

へとつながります。

義歯清掃は「美容」ではありません。命を守るケアです。

まとめ

義歯は

✔ 正しく装着✔ 毎日清掃✔ 粘膜ケアとセット

が原則。

在宅医療では、「義歯を見ればリスクがわかる」ことも少なくありません。

今日から確認してみましょう。

#在宅医療#口腔ケア#義歯管理#誤嚥性肺炎予防#高齢者医療#嚥下障害#訪問診療#多職種連携#科学する在宅医療

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