誤嚥性肺炎を科学する24~口腔保清
- 11 分前
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― 誤嚥性肺炎を防ぐための「基本であり最重要ケア」―
こんにちは。今回は「口腔保清(こうくうほせい)」について整理します。
口腔ケアには大きく2つあります。
機能的口腔ケア(嚥下・発語機能への介入)
口腔保清(清潔保持)
どちらか一方だけでは不十分です。丁寧な保清があってこそ、誤嚥性肺炎予防の効果が最大化します。
口腔保清の基本ステップ
① 歯磨き
歯がある場合、歯磨きは最重要です。
歯垢は「細菌の塊」。歯と歯の間、歯と歯肉の境目は特に残りやすい部位です。
機械的に除去することが基本です。
② 粘膜清掃
細菌は歯だけに存在するわけではありません。
頬粘膜
歯ぐき
口蓋
にも付着しています。
スポンジブラシなどで優しく機械的に清掃します。
③ 舌のブラッシング
舌は構造が複雑で、細菌が付着しやすい部位です。
舌苔の増加は、✔ 細菌増殖✔ 口臭✔ 誤嚥リスク増大
につながります。
舌専用ブラシを使用し、傷つけないように行います。
④ うがい・排出
清掃後、細菌は口腔内に散らばっています。
そのままでは唾液とともに誤嚥されます。
可能ならうがい
困難な場合は吸引
ガーゼで拭き取り
が必要です。
⑤ 保湿
乾燥はすべてを悪化させます。
粘膜障害
細菌増殖
嚥下障害
疼痛
保湿剤を十分に塗布し、乾燥を防ぎます。
在宅医療で重要な視点
✔ 清掃だけで終わっていないか✔ 排出まで行えているか✔ 乾燥対策をしているか✔ ケアの頻度は足りているか
状態により、1日複数回の保清が必要になることもあります。
口腔保清=肺炎予防
誤嚥性肺炎は
「誤嚥」だけでなく「口腔内細菌量」で決まります。
誤嚥は完全には防げません。しかし、
細菌量は減らせます。
ここが介入可能なポイントです。
まとめ
口腔保清の5ステップ:
歯磨き
粘膜清掃
舌ブラッシング
うがい・排出
保湿
基本ですが、最も強力な予防策です。
在宅医療だからこそ、日々の積み重ねが命を守ります。
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