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認知症について家族へ向けて9~「今日、何曜日だっけ?」——認知症がもたらす時間感覚のズレとは

  • 3 日前
  • 読了時間: 3分

「今日、何曜日だっけ?」——認知症がもたらす時間感覚のズレとは

#在宅医療#認知症#さくら在宅クリニック#逗子市#時間感覚#体内時計#介護#在宅ケア#認知症ケア#家族介護#コンロ消し忘れ#生活の困りごと

はじめに

飛行機で海外旅行に出かけたとき、「時差ボケ」でつらくなった経験はありませんか?あれは「体内時計」と「実際の時間」のズレです。実は、認知症のある方は毎日のようにこれに近い状態が続いています。

「今日が何曜日かわからない」「朝なのか夜なのかわからない」——こうした症状は認知症の中核的な困りごとのひとつ。今回は、時間感覚のズレがなぜ起こるのか、そして在宅でどのように支えられるかをご紹介します。

代表的な症状

心身機能障害 25

時間経過の感覚が乱れる・失われる

パスタを茹でていたつもりが焦がしてしまう。電車に乗っている時間が長すぎるように感じる。「久しぶり」という感覚がなくなる。

心身機能障害 26

24時間の時間感覚が失われる

朝・昼・晩のどの時間帯かわからず、食事のタイミングが乱れる。夜に目が冴えて眠れなくなる。

心身機能障害 27

眠りにつけない・深く長く眠れない

昼夜の感覚が曖昧になり、夜も頭が動いている感じで眠れなくなる。太陽光を感じる機会が減るとさらに悪化。

心身機能障害 28

日・曜日・月の感覚が失われる

ゴミの回収日がわからない。デイサービスや通院の日を忘れてしまう。1日に何度も日付を確認してしまう。

なぜ体内時計がズレるのか

体内時計は脳・臓器・皮膚など全身の細胞に存在し、互いに作用してリズムを刻んでいます。認知症ではこのリズムが乱れる主な原因が3つあります。

① 脳の視交叉上核にトラブルが起こり、太陽光を基準にした「マスター時計」の機能が低下する。② 感覚器官からの知覚情報が正しく入ってこなくなる(血圧調整の乱れなど)。③ 外出や社会活動が減り、太陽光を浴びる機会が少なくなる。

これらが重なることで、「体の中の時計」がバラバラになってしまうのです。

「1、2分のつもりがどうやらいつの間にか20分近く経ってしまっていた。鍋の前にずっと立っていたのに。」

在宅でできる工夫

タイマーや大きな時計・カレンダーを目につく場所に置くことが有効です。体内時計を外側からサポートする「体の外の時計」として活用できます。また、毎朝決まった時間に日光を浴びる習慣をつけることも、体内リズムの安定に役立ちます。

コンロの消し忘れが心配な方には、自動消火機能付き器具の導入や、IHクッキングヒーターへの切り替えも一つの選択肢です。

さくら在宅クリニックのご紹介

🌸

さくら在宅クリニック

📍 神奈川県逗子市

📞 在宅医療・訪問診療・認知症ケア対応

認知症の方が住み慣れた自宅で安心して暮らし続けられるよう、医師・看護師・多職種チームが連携して支援します。「時間感覚のズレ」「コンロの消し忘れ」「夜眠れない」など、日常の困りごとにも丁寧に対応します。

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