攻めの栄養療法を科学する⑦~【リハ栄養診療ガイドライン2018】
- 2025年12月7日
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4つの主要疾患に対する “強化型栄養療法” の意義をわかりやすく解説
在宅医療・リハビリテーションの現場では、栄養状態が患者さんの回復に大きく影響します。そのエビデンスを体系的に整理したのが 「リハ栄養診療ガイドライン2018」 です。
本ガイドラインでは、日本リハ栄養学会が中心となり、4つの疾患領域について “強化型栄養療法” を行うべきかどうか を GRADE システムに基づいて検討しています。
◆ 強化型栄養療法とは?
通常の食事提供や給食サービスに加えて、
個別栄養アセスメント
栄養指導・栄養カウンセリング
経口補助栄養(ONS)の活用
経腸栄養/静脈栄養の適切な併用
などを組み合わせ、患者ごとの状態に合わせて栄養介入を最適化すること を指します。
【1】脳血管疾患(脳梗塞・脳出血など)
● CQ
リハを実施している高齢の脳血管疾患患者に、強化型栄養療法は行うべきか?
● 推奨(弱い推奨・エビデンス低)
急性期の高齢脳血管疾患患者では、
死亡率
感染症の合併
QOL
を改善する可能性があるため、強化型栄養療法を弱く推奨 するとされています。
➡ 急性期〜回復期のリハビリと栄養介入の同時進行が重要。
【2】大腿骨近位部骨折(高齢者の転倒骨折)
● CQ
65歳以上の大腿骨近位部骨折患者に、強化型栄養療法を行うべきか?
● 推奨
死亡率の改善・合併症予防を目的として、強化型栄養療法を推奨。
大腿骨骨折はサルコペニアと密接に関係し、術後の回復に栄養が直結します。タンパク質不足・低栄養はリハビリ効果を大きく妨げるため、早期介入が鍵です。
【3】成人がん
(※文章途中でしたら続きも作成できます)
がん患者では炎症・代謝亢進・摂食不良による栄養障害が進みやすく、栄養介入は 治療耐性・ADL維持・予後改善 に関与します。症例に応じて ONS・経腸・静脈栄養を組み合わせることが推奨されています。
【4】急性疾患(感染症・手術後など)
急性期は代謝ストレスが強く、栄養不足が急速に進行するため、早期の栄養評価・補助栄養の導入が重要です。
◆ 在宅・地域医療における活用ポイント
リハ栄養の考え方は、病院だけでなく 在宅医療・訪問看護・介護現場でも必須 になりつつあります。
栄養スクリーニング(MNA-SF, SNAQ など)を定期的に実施
体重・筋力・食事摂取量のモニタリング
ONS・食形態調整の適切な活用
リハ職・看護・栄養士との連携強化
多職種が同じ方向を向くことで、患者さんの生活の質(QOL)は大きく改善します。
◆ もっと学びたい方へ
在宅医療・リハ栄養に関する情報発信はこちらでも行っています。
🔗 さくら在宅クリニック公式HPhttps://www.shounan-zaitaku.com/
🎥 在宅医療チャンネル(YouTube)https://www.youtube.com/@fukuroi1971
◆ まとめ
リハ栄養ガイドライン2018は、エビデンスに基づく栄養介入の重要性を示した必読資料。
脳血管疾患・大腿骨近位部骨折・がん・急性疾患の4領域で 強化型栄養療法の有用性 が報告。
在宅医療でも、栄養介入はリハビリ効果と患者の生活の質に直結する。
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