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在宅酸素療法を科学する24~肺線維症・間質性肺炎

  • 4 時間前
  • 読了時間: 3分
間質性肺炎肺線維症IPFINSIP特発性間質性肺炎長期酸素療法LTOTUIPパターン蜂巣肺HRCT呼吸器内科難治性疾患低酸素血症IIPs
間質性肺炎肺線維症IPFINSIP特発性間質性肺炎長期酸素療法LTOTUIPパターン蜂巣肺HRCT呼吸器内科難治性疾患低酸素血症IIPs

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間質性肺炎とは

間質性肺炎は、病理学的に肺胞隔壁など肺の間質を中心に炎症・線維化を認める疾患である。胸部X線や胸部CTなどの画像検査では両側肺にびまん性陰影を認めることが多い。

間質性肺炎の原因は多岐にわたり、塵肺・過敏性肺臓炎などの異物吸入が原因となる場合や、膠原病・サルコイドーシスなどの全身疾患の一病型として発症することもある。また薬剤が原因となる場合もある。

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特発性間質性肺炎(IIPs)の分類

特発性間質性肺炎(idiopathic interstitial pneumonias:IIPs)は、間質性肺炎の中で原因が特定できないものの総称である。画像(特に胸部高分解能CT)所見と病理所見から、6つの主要間質性肺炎と2つの稀少間質性肺炎に分類される。

● 特発性間質性肺炎(IIPs)の改訂国際分類

なお、IIPsは国の指定難病である。主要IIPsは臨床経過・発症要因から慢性線維性・喫煙関連・急性亜急性の3グループに分類される。
なお、IIPsは国の指定難病である。主要IIPsは臨床経過・発症要因から慢性線維性・喫煙関連・急性亜急性の3グループに分類される。

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特発性肺線維症(IPF)

IPFは慢性・進行性に線維化をきたす原因不明の間質性肺炎であり、高齢者に多く、病変は肺に限局する。臨床的には労作時息切れや乾性咳嗽を認め、胸部聴診で肺底部にfine cracklesを認めることが多い。

また病理検査・画像検査では通常型間質性肺炎(usual interstitial pneumonia:UIP)パターンを認める。IPFはIIPsの中で頻度が高く、また難治性であるため正しく診断する必要がある。診断には、他のIIPs(特にINSIP)や、塵肺・過敏性肺臓炎・膠原病肺・サルコイドーシス・薬剤性肺障害などの除外が必要である。

 ● 特発性肺線維症(IPF)の診断フローチャート
 ● 特発性肺線維症(IPF)の診断フローチャート
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IPFとINSIPの比較

慢性線維化性IIPsであるIPFとINSIPは、時に鑑別困難な場合がある。IPFは高齢喫煙男性に多い傾向があるのに対し、INSIPは中高年の非喫煙女性に多い傾向がある。

胸部高分解能CTでは、IPFでは蜂巣肺が特徴的であり、INSIPでは蜂巣肺は少なく、すりガラス陰影が多い。また病理学的にはIPFは時相の異なる線維化を認めるが、INSIPでは比較的時相のそろった炎症・線維化を認める。鑑別困難な場合は、臨床情報・画像・病理を併せて総合的に判断する。予後は、IPFよりもINSIPのほうが良好である。

● IPFと特発性非特異性間質性肺炎(INSIP)の比較

 

IPF

INSIP


年齢

60〜70歳代

60歳代


性別

男性に多い

女性に多い


喫煙歴

現喫煙、または喫煙歴あり

喫煙歴なし


経過

慢性

慢性


呼吸機能検査

拘束性障害

拘束性障害


高分解能CT

①胸膜直下に分布


②肺底優位の分布


③網状影


④蜂巣肺

①胸膜よりわずかに内側に分布


②下肺優位の分布


③網状影、すりガラス陰影


④牽引性(細)気管支拡張


⑤蜂巣肺は稀


病理組織

不均一な線維化

均一な炎症・線維化


予後

平均生存は診断から2〜3年

5年生存率:82.3%


10年生存率:73.2%






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間質性肺炎に対する長期酸素療法(LTOT)

間質性肺炎の中でも頻度の高いIPFに対する長期酸素療法(long-term oxygen therapy:LTOT)について述べる。487例のIPFの予後因子を後ろ向きに検討した研究では、酸素療法の有無と生命予後は相関を認めなかった。

一方、慢性閉塞性肺疾患(COPD)においては低酸素血症を認める患者に対するLTOTの予後改善効果は証明されており、この結果を参考にIPF患者に対しても安静時低酸素血症を認める場合は、LTOTが推奨されている。

なお、間質性肺炎はCOPDと比較し、労作時の低酸素血症が高度であり、またかなり病状が進行しない限り、炭酸ガス貯留をきたすことはない。したがって、酸素投与のデバイスとして、リザーバー付カニューレ(オキシマイザー®)などがしばしば用いられる。
なお、間質性肺炎はCOPDと比較し、労作時の低酸素血症が高度であり、またかなり病状が進行しない限り、炭酸ガス貯留をきたすことはない。したがって、酸素投与のデバイスとして、リザーバー付カニューレ(オキシマイザー®)などがしばしば用いられる。

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