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在宅酸素療法を科学する12~在宅酸素療法(HOT)の保険適用・診療報酬・導入検査を徹底解説

  • 5 時間前
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在宅酸素療法(HOT)の保険適用・診療報酬・導入検査を徹底解説

在宅酸素療法(home oxygen therapy:HOT)は、どのような疾患・条件で保険適用になるのか。診療報酬はいくらか。導入に必要な検査は何か。本記事では医療専門書の内容をもとに、HOTの保険制度を体系的に整理します。

1 HOTの保険適用となる疾患と基準

わが国においてHOTの保険適用となる疾患は以下の4つです。本記事では前者3疾患を中心に解説します。

2 欧米の医学的適応基準との比較
2 欧米の医学的適応基準との比較

欧米(米国内科学会・米国呼吸器/胸部疾患学会・欧州呼吸器学会)の共同ガイドラインでは、以下の3つの基準が設けられています。

COPDに対するHOTの原則的な適応は①です。③についてはエビデンスが十分ではないとされています。
COPDに対するHOTの原則的な適応は①です。③についてはエビデンスが十分ではないとされています。

 

3 診療報酬のしくみ

試算例:酸素濃縮装置+外出用機器を併用した場合
試算例:酸素濃縮装置+外出用機器を併用した場合

2,400+4,000+880+300+100=7,680点/月

酸素供給装置は3種類あり、それぞれ特徴が異なります。

装置

特徴

主な加算点数

酸素濃縮装置

最もよく使われる。電源がある限り安定供給。携帯型(バッテリー駆動)の新型も普及中。

4,000点

液化酸素

電源不要で外出機会が多い患者に適している。使用流量が比較的少ない場合に向く。

3,970点

設置型酸素ボンベ

現在は使用されることが少ない。

3,950点

携帯用酸素ボンベ加算(880点)・呼吸同調式デマンドバルブ加算(300点)は3カ月に3回算定可能。デマンドバルブは呼気延長のあるCOPDに特に有用。

4 HOT導入に必要な検査と報酬点数

高度慢性呼吸不全患者には動脈血ガス分析が必須です。状況に応じて以下の検査が行われます。

動脈血ガス分析:144点(動脈血採取50点を加えると194点)


高度慢性呼吸不全患者における必須検査

6分間歩行(時間内歩行試験):200点


労作時の低酸素血症を証明するために実施

終夜経皮的動脈血酸素飽和度測定:100点


パルスオキシメータによる夜間SpO₂連続測定として実施

終夜睡眠ポリグラフィー:720点(外来・携帯用)/ 3,300点(入院・精密検査)


NYHAⅢ度以上の慢性心不全で、チェーン・ストークス呼吸による無呼吸を診断するために実施。中枢性か閉塞性かを判別できる方法が必要。

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