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看護師さんによる在宅医療におけるエコーを科学する58~肺エコーの臨床的役割と観察ポイント― 換気確認から病態評価まで ―
🔹 肺エコーが活用される主な場面 肺エコー(Lung Ultrasound, LUS)は、使用目的によって評価対象が変わりますが、主に以下のような場面で用いられます。 気管挿管後の換気確認 ショック時の病態評価(循環不全・うっ血) 酸素化不良時の呼吸状態評価 換気確認を目的とした場合、 胸膜の動き(Lung sliding)が最も重要な観察項目です。一方で、肺炎・肺水腫・気胸・胸水・無気肺などの病変も、超音波所見から推定可能です(図9)。特に肺底部の観察では胸水と無気肺の鑑別 がしやすく、聴診で「呼吸音が減弱」と感じたときの判断材料になります。 🔹 挿管後の確認における肺エコーの優位性 気管挿管後、左右の気管支に正しくチューブが入っているかを聴診で確認するのは基本的な手技です。しかし、体格・環境・聴診条件により正確性にばらつきが出ることがあります。 近年では、 肺エコーによるLung slidingの確認が聴診よりも高感度・高特異度 であることが報告されています。特に**片肺挿管(unilateral intubation)**では、換気され
2025年11月12日読了時間: 3分


看護師さんによる在宅医療におけるエコーを科学する56~肺エコーでの観察(アプローチ)のポイント
― 換気確認から見える“肺の動き” ― ① 換気確認の基本:呼吸に伴う胸膜の動きを捉える 呼吸時、肺は風船のように膨らんだり縮んだりします。このとき肺の表面を覆う 臓側胸膜 が伸縮し、それに対して胸壁内側を覆う 壁側胸膜 はほぼ固定されています。 肺エコーでは、この 臓側胸膜の動き を観察することで**換気状態(Lung sliding)**を確認します(図1)。胸膜は2枚構造であること、そして肺の動きに追随するのは臓側胸膜だけであることを理解しておくことが、画像解釈の第一歩です。 ② 観察部位とプローブの選択 観察は**胸部前面と後面で左右4箇所ずつ(計8ポイント)**行うのが基本です(図2)。使用するのは、 高解像度リニアプローブ (体表観察向け)。設定は以下を目安にしましょう。 Depth(深度) :4cm以内 Gain(輝度) :基本的に調整不要 胸膜表面の動きを鮮明に捉えることが目的です。 ③ BATサインとLung Sliding(ラング・スライディング) プローブを 矢状断方向 (肋骨と平行)に当てると、エコー画像上で 2本の肋骨に
2025年11月10日読了時間: 3分
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