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攻めの栄養療法を科学する50~攻めの栄養療法と経管栄養

  • 執筆者の写真: 賢一 内田
    賢一 内田
  • 5 時間前
  • 読了時間: 3分


― 回復を支えるための“正しい選択” ―

「攻めの栄養療法」の基本原則

「攻めの栄養療法」を実践するうえでの大原則は、可能であれば経腸栄養(EN)を最優先することです。

まず、経口摂取が可能であれば食事から摂取することが基本となります。経口摂取量が不十分な場合には、

  • 調理方法の工夫

  • 補助栄養食品

  • 栄養剤の追加

などを組み合わせて対応します。それでも必要栄養量を満たせない場合に、全体の栄養投与量を考慮したうえで、静脈栄養や経管栄養による補充を検討します。

経管栄養を選択する際に重要なこと

経管栄養法を選択する際には、患者さん本人やご家族への十分で正確な説明が不可欠です。

近年、「胃瘻バッシング」と呼ばれる風潮の影響もあり、医学的に最適な栄養管理法であっても、胃瘻を選択できないケースが存在します。その背景には、栄養管理そのものへの理解不足があると考えられます。

経管栄養に対するネガティブなイメージを抱いたままでは、リハビリを含めた“攻めの栄養療法”を十分に行うことは困難です。

繰り返しになりますが、

  • 栄養管理の明確な適応があり

  • 長期的な栄養管理が必要な場合

には、経管栄養が第一選択となります。

そのためには、患者さん・ご家族だけでなく、医療者、介護職、さらには社会全体(報道など)に対しても、経管栄養の実績や意義を正しく伝えていくことが重要です。これが「攻めの栄養療法」を実現するための土台になります。

経管栄養による「攻め」の実践方法

経管栄養を用いた攻めの栄養療法では、初期投与量の設定が極めて重要です。

基本的には、Harris–Benedict式 × 活動係数 × ストレス係数 + 蓄積量を用いて初期投与量を決定します。

その後、

  • 体重の推移

  • 筋量の変化

  • リハビリ量・運動負荷

などを評価しながら、段階的に増減していきます。

ここで注意すべきなのは、エネルギー量だけを見て“攻めてしまう”ことの危険性です。

エネルギーのみを指標にすると、

  • 栄養剤ボリュームの過剰

  • たんぱく質や水分の過剰

  • 電解質・微量栄養素のバランス破綻

といったリスクが高まります。

「攻める」ためには、👉 患者さんの全身状態・病態・適応を踏まえたうえで、総合的に判断することが何より重要です。

攻めの栄養療法とは

「多く入れること」ではなく、「回復につながる量を、適切に届けること」

そのための有力な手段として、経管栄養は「守り」だけでなく、回復を後押しする“攻め”の治療手段になり得ます。

👉 在宅医療・栄養管理に関する情報はこちらhttps://www.shounan-zaitaku.com/

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