top of page
逗子、葉山、鎌倉、横須賀、横浜市金沢区の在宅医療

神奈川県逗子市桜山2-2-54
TEL 046-874-9475
FAX 050-3145-2736
平日9時~17時
検索


在宅医療を科学する5~治療と在宅での方針
―「治す医療」から「付き合う医療」へ― これまでご紹介してきた 難治性蜂窩織炎・静脈うっ滞性皮膚潰瘍の症例 では、「どの治療を選ぶか」以上に、 どの姿勢で関わるか が重要なテーマとなりました。 今回は、 在宅診療における治療方針と考え方 を整理します。 ■ 治療方針の基本 静脈うっ滞性皮膚潰瘍に対して、 漫然とした保存療法のみでは改善は困難 です。 本症例では、以下を治療の柱としました。 1.持続的な圧迫療法 弾性包帯・弾性ストッキングを用いた 継続的圧迫 静脈還流を促進し、浮腫を軽減 感染再燃・滲出液増加の予防につながる 2.患肢挙上の徹底 日常生活の中で**「足を下げっぱなしにしない」** 下肢静脈圧を下げる最もシンプルで効果的な方法 3.外用療法の最適化 肉芽形成の状態 滲出液量 に応じて外用薬・被覆材を選択。「とりあえず同じ薬を塗り続ける」ことは避けます。 4.感染防止と衛生維持を最優先 潰瘍を「完全に閉じる」ことより 感染を起こさせないこと を最重要視 ■ 在宅診療での姿勢 在宅医療では、 限られた医療資源の中でQOLを守る という視点
7 時間前読了時間: 2分


在宅医療を科学する3~病態の理解
― 静脈うっ滞性皮膚潰瘍という視点 ― 前回までにご紹介した 難治性蜂窩織炎の症例 では、単なる感染症としてでは説明しきれない「治りにくさ」がありました。 その背景として重要なのが、**静脈うっ滞性皮膚潰瘍(chronic venous ulcer)**という病態です。 ■ 下肢浮腫は「原因」ではなく「結果」 下肢浮腫をきたす疾患は多岐にわたります。 心不全 深部静脈血栓症(DVT) リンパ浮腫 蜂窩織炎 いずれも共通して、 下肢の静脈還流が障害される状態 を引き起こします。 ■ 静脈圧上昇がもたらす連鎖 表在・深部静脈の 弁不全 や 血栓後遺症 があると、下肢の静脈圧は慢性的に上昇します。 その結果、 毛細血管が拡張 血漿成分やリンパ液が皮膚へ漏出 フィブリン沈着が進行 といった変化が皮膚レベルで起こります。 ■ 「酸素が届かない皮膚」 静脈うっ滞が続くと、 酸素や栄養の拡散障害 が生じます。 これは見た目以上に深刻で、 慢性的な炎症 局所虚血 皮膚バリア破綻 を経て、 潰瘍形成 へと進行します。 この段階では、👉 抗生剤だけでは治らない👉
3 日前読了時間: 2分
bottom of page