誤嚥性肺炎を科学する39~タンパク質と筋肉― 誤嚥性肺炎を防ぐために、筋肉を守る ―
- 4 時間前
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誤嚥性肺炎は、「肺の病気」だけではありません。
実はその背景には、
筋肉量の低下があります。
■ なぜ筋肉が重要なのか
筋肉は、
✔ 体を動かす✔ 呼吸を助ける✔ 飲み込む✔ 咳をする✔ 免疫力を支える
すべてに関わっています。
筋肉量が低下すると、
・体力低下・免疫力低下・嚥下力低下
が起こり、
誤嚥性肺炎のリスクが高まります。
■ 入院で筋肉はさらに減る
誤嚥性肺炎で入院すると、
✔ 安静✔ 食事量低下✔ 活動量低下
が重なり、筋肉量はさらに低下します。
その結果、
「肺炎は治ったのに歩けない」
という状態になることも少なくありません。
だからこそ、
誤嚥性肺炎の予防・治療には“筋肉への介入”が必要なのです。
■ 筋肉はタンパク質からできている
筋肉は常に
・合成(同化)・分解(異化)
を繰り返しています。
タンパク質摂取が不足すると、分解が優位になり、筋肉量は減少します。
■ どれくらいのタンパク質が必要か?
健常高齢者の目安は
▶ 1.0〜1.2g/kg/日
体重50kgの方なら50〜60g/日が目安です。
ただし、
腎機能が高度に低下している方では▶ 0.8g/kg/日
が目標となります。
つまり、
栄養管理では必ず腎機能評価が必要です。
■ 炎症があると分解は加速する
感染症や炎症があると、タンパク質分解は進みます。
肺炎治療中は、通常より多くのタンパク質が必要になる場合もあります。
このため、
✔ 病状✔ 栄養状態✔ 腎機能
を踏まえて、管理栄養士と連携した目標設定が重要です。
■ タンパク質だけでは足りない
筋肉を増やすためには、
タンパク質+運動
が必要です。
栄養だけでは筋肉は増えません。
・体操・全身運動・リハビリ・立位時間の確保
これらが合成刺激になります。
■ 筋肉にフォーカスした栄養管理
筋肉管理 =「適切なタンパク質量」 + 「適切な運動量」
この両輪があってこそ、筋肉は維持・増加します。
■ 誤嚥性肺炎予防の本質
誤嚥性肺炎は、
✔ 嚥下筋低下✔ 咳嗽力低下✔ 免疫力低下
の結果として起こります。
これらはすべて筋肉と関係しています。
だからこそ、
筋肉を守ることは、肺を守ることなのです。
■ まとめ
誤嚥性肺炎予防の3本柱は、
① 動く(離床・起床)② 飲む(水分管理)③ 食べる(タンパク質)
そしてそれらを支えるのが筋肉です。
「今日は何gのタンパク質を摂れましたか?」
その問いが、未来の体力を守ります。




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