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パーキンソン病を科学する8~パーキンソン病とαシヌクレイン:プリオンとの関係性とは?

  • 執筆者の写真: 賢一 内田
    賢一 内田
  • 1 日前
  • 読了時間: 2分

パーキンソン病は、ひとつの要因だけで説明することが難しい神経難病です。しかしその中でも、「αシヌクレイン(alpha-synuclein)」の関与は非常に重要なカギを握っていると私は考えています。

このαシヌクレインは、神経細胞内で凝集することで「レビー小体」を形成し、神経変性を引き起こすとされますが、その振る舞いがプリオン病に類似しているという研究も近年増えてきました。細胞から細胞へと病的タンパクが“伝播”するような性質をもつため、いわゆる「プリオン様伝播」という観点からも注目されています。

αシヌクレインとプリオンの構造的・機能的相同性については、以下のようにまとめられます:

  • 折りたたみ異常をきたす構造タンパク

  • 自己増殖性を持つ異常凝集体

  • 他細胞への伝播性を有する点

こうしたメカニズムの理解が進めば、将来的な治療や予防にもつながる可能性があります。

🎥 αシヌクレイン仮説に興味のある方へ

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