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在宅医療における認知症について47~【トラゾドン】―認知症の不眠とBPSDにどう向き合うか―
認知症のBPSD(行動・心理症状)の中でも、 睡眠障害 は家族や介護者を最も疲弊させる症状の一つです。「夜間の徘徊や覚醒で同居家族が眠れない」──その対応に悩む現場は少なくありません。 ■ ベンゾジアゼピン系睡眠薬は使ってはいけない これまで睡眠障害に使われてきた ベンゾジアゼピン受容体作動薬 (例:マイスリー、ハルシオンなど)は、認知症患者に対しては 科学的根拠がなく、むしろ害がある ことが分かっています。 その理由は以下の通りです。 認知機能をさらに低下させる せん妄・転倒・骨折のリスクを高める 依存性を生じる したがって、 認知症の人の睡眠障害に使ってはいけない薬 と考えるべきです。 ■ 科学的根拠があるのはトラゾドンだけ 認知症における睡眠障害治療薬の有効性を検証したレビューでは、臨床試験が行われたのは メラトニン・ラメルテオン・トラゾドンの3剤のみ 。 そのうち、 トラゾドンだけがプラセボより有効 であり、かつ 安全性も高い ことが報告されています(被験者30名の小規模試験ですが、重要な結果です)。 ■ トラゾドンの使い方と注意点 トラ
10月19日読了時間: 3分


在宅医療における認知症について45~認知症の精神症状とその対応
〜性格のせいにせず、関係の中で変わるBPSD〜 🧩 病前性格との関係 「もともと気が強かったから」「昔から頑固だったから」といった 病前性格 とBPSD(行動・心理症状)を結びつけて考えることがありますが、実は 明確な因果関係は証明されていません 。...
10月10日読了時間: 4分


在宅医療における認知症について43~うつ病治療 — 「まず脳を休ませる」からはじめる
身体疾患・薬剤・飲酒 などを除外しても改善しない場合は、 うつ病治療 に進みます。高齢者(65歳以上)では ベンゾジアゼピン受容体作動薬に頼らず 、**“脳の休息=質の高い自然な睡眠”**を最優先に整えることが基本です。 ポイント...
10月8日読了時間: 4分
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