ハイドロリリース(筋膜リリース)を科学する9~筋膜リリース(ハイドロリリース)と細胞レベルのメカニズム
- 賢一 内田
- 3月11日
- 読了時間: 2分
筋膜リリース(ハイドロリリース)や鍼灸など、筋膜へのアプローチは基本的に機械的刺激を用いた施術です。これらは、静脈内に何かを注入する(点滴)わけでもなく、物理的に構造を変化させる(手術)わけでもありません。
では、このような機械的刺激がどのようなメカニズムで細胞レベルに影響を及ぼすのか、少し掘り下げて解説します。
細胞の“アンテナ” インテグリンとは?
細胞の表面には、インテグリンと呼ばれるアンテナのような構造(正確にはレセプター)が存在します。インテグリンの主な役割は、細胞と細胞外マトリックス(ECM)を接着させることです。この細胞外マトリックスには、コラーゲンなどが含まれています。
インテグリンは機械的刺激に反応する
インテグリンの特徴は、化学的な刺激ではなく、機械的な刺激(伸長や振動)に鋭敏に反応することです。言い換えるならば、私たちの身体の細胞は、インテグリンを通じて細胞外マトリックスとつながり、常に環境をモニタリングしているということになります。
筋膜リリース(ハイドロリリース)とインテグリンの関係
筋膜リリース(ハイドロリリース)などの施術は、こうしたインテグリンを通じて細胞に影響を与えることで、組織の状態を改善していると考えられます。つまり、筋膜リリースは単なるマッサージではなく、細胞レベルでの働きかけによって組織の回復や機能改善を促す可能性があるのです。
この仕組みについては、また詳しく掘り下げていきますので、ぜひ次回もお楽しみに!
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