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ハイドロリリースを科学する24~【筋膜の滑走性と炎症の関係】“硬結”の正体を可視化する

  • 執筆者の写真: 賢一 内田
    賢一 内田
  • 3月26日
  • 読了時間: 2分
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筋膜アプローチに携わる現場では、筋膜の滑走性が炎症に大きく影響されることを、日々の診療で実感しています。

この“滑走性の低下”は、痛みや可動域制限の原因にもなる非常に重要な指標ですが、**可視化する手段として非常に有効なのが「エコー(超音波)」**です。

■ 筋膜の滑走性低下 = 筋膜の重積(硬結)?

経験的に知られているこの関係性ですが、解剖(cadaver)によって直接視認することは非常に困難です。

しかし、内視鏡下で観察すると、その実態が明らかになります。

■ 内視鏡で確認された筋膜の“変化”

滑走性が低下した筋膜(いわゆる「筋膜の硬結」)は――

  • 肥厚しており

  • 透明感がなくなり

  • 正常な筋膜とは明らかに異なる質感・構造を呈しています

これらの所見は、エコー画像と臨床症状の一致性を補強する大きな根拠となります。

YouTubeで学ぶ!「在宅診療と筋膜アプローチ」

実際の在宅診療の現場では、この筋膜アプローチがどのように活かされているのか?具体的な症例や技術解説を、YouTubeチャンネルにて分かりやすく配信中です。

🔗 内田賢一 - YouTube🏠 さくら在宅クリニック(逗子市)🔗 公式サイトはこちら

「見えない痛み」を、可視化して治療に活かす時代へ。エコーと筋膜、そして現場での経験が、痛み医療に新たな視点をもたらしています。


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