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在宅医療における認知症について58~認知症の基本的対応②
〜火の不始末への早期対応と社会的活動の継続〜 認知症が進行すると、本人だけでなく家族・近隣の安全にも関わるリスクが生じます。その代表が「 火の不始末 」です。一方で、認知症の人が長年続けてきた 仕事や社会的活動を早く手放すこと は、心身の衰えを早める要因にもなります。ここでは、 安全確保と活動維持を両立させる実践的なポイント を紹介します。 1. 火の不始末 ― 「一度焦がしたらもう危険信号」 🔥 なぜ早めの対応が必要か 火の不始末は、本人だけでなく 周囲を巻き込む重大事故 につながります。特に 独居高齢者 の場合、近隣トラブルや施設入所を迫られる理由になることも少なくありません。そのため、 早期から安全対策を取ることが鉄則 です。 👀 チェックすべきポイント まずは日常の中で、次のようなサインがないか確認しましょう。 鍋ややかんが焦げていないか 仏壇のろうそくが安全に使われているか 畳やこたつに タバコの焼け跡 がないか 壁や天井に 煙跡・スス汚れ がないか こうした「小さな異変」が、火災リスクの初期サインになります。 🧯 現実的な安全対
9 時間前読了時間: 4分


在宅医療における認知症について50~【認知症ケアの基本的対応】―最初に確認すべき5つの優先順位―
認知症が疑われたとき、すぐに薬や介護サービスを考える前に、まず行うべきことがあります。それは「 診断の確定と除外 」です。 まずは、内科的・脳外科的疾患による可逆的な認知機能低下(例:甲状腺機能低下、慢性硬膜下血腫、感染症など)を除外し、次に「薬剤による認知機能低下」がないか確認し、必要なら 減薬 を行います。 これらを終えたうえで「認知症性疾患である」と判断された場合、次の5つの対応方針を念頭におきましょう。 🧩 認知症対応の5つの優先順位 危険動作はやめてもらう 仕事や社会的活動はできるだけ続けてもらう 外出機会が少ない人にはデイサービスを利用してもらう 家庭では“失敗体験”をさせない 家庭内でできる家事は本人にやってもらう この順番を意識するだけで、日常対応の迷いがぐっと減ります。以下、それぞれのポイントを具体的に見ていきます。 ① 危険動作はやめてもらう ― 安全がすべての出発点 認知症ケアの第一歩は「 安全の確保 」です。本人や家族の希望よりもまず優先すべきは、“事故を防ぐこと”。このステップを乗り越えれば、早すぎる入所を防ぐことにも
10月22日読了時間: 4分
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