top of page

褥瘡を科学する23~外用薬の使用で気をつけたい3つのポイント

  • 執筆者の写真: 賢一 内田
    賢一 内田
  • 2 日前
  • 読了時間: 2分

褥瘡や創傷の治療において、外用薬の選択とタイミングは治癒経過に大きく影響します。以下のような点に注意が必要です。

壊死や感染の兆候が残っている場合は、肉芽形成や上皮化を促す薬は使わない創部に感染や壊死組織が残存している段階で、治癒を促すタイプの外用薬を使用すると、かえって病態を悪化させてしまう恐れがあります。まずは壊死除去や感染コントロールを優先しましょう。

浸出液が少ないときに吸水性基剤を使うと逆効果創面が乾燥傾向にある状態で吸水性の高い外用薬を用いると、さらに乾燥が進み、創傷治癒が遅れてしまいます。適切な基剤の選択が重要です。

発赤が出た場合は、感染だけでなく接触性皮膚炎も疑う創周囲に赤みが出た場合、感染以外にも、外用薬そのものや絆創膏などによる接触性皮膚炎の可能性があります。皮膚の反応を丁寧に観察し、必要に応じて薬剤変更も検討します。

具体的な外用薬の選び方や症例紹介については、当院の公式サイトやYouTubeチャンネルにて詳しく解説しています。在宅で褥瘡や創傷に向き合う医療従事者、ご家族の皆さまのお役に立てれば幸いです。


Comentários


© 2021 湘南在宅研究所 All Rights Reserved.

情報通信機器を用いた診療の初診において向精神薬を処方しておりません

bottom of page