2023年4月22日2 分在宅診療における高齢者の下痢について下痢症状を認めた場合の生活指導として、水分を積極的に摂ることを指示します。水分を摂るとますます下痢をすると考え、水分摂取を控える方がいます。しかし、下痢によって体から水分が失われますから、むしろいつもより水分は多く摂らなければなりません。水分以外にミネラル分も失われるため、...
2023年4月22日1 分がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する19ここから、がんの各論に関して詳述してまいります まず肺がんの総論として ・予後不良の疾患である ・がん死因の中で男性1位女性2位 ・切除後も再発リスク高く、再発すると予後不良です ・喫煙は大きなリスクファクター ・進行すると脳転移 骨転移を生じやすい...
2023年4月21日2 分褥瘡の感染褥創が感染しているかどうかは、褥創周囲に感染の4徴候(熱感、発赤、腫脹、疼痛)があるかどうかで判断します。 感染していた場合、大原則として、褥創内に消毒薬(イソジンシュガー、カデックス軟膏、ユーパスタなど)を入れてはいけません! その理由は・・・...
2023年4月21日1 分がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する18抗がん剤治療としての化学療法の一番の問題点は、誰に効くのかわからないことです。 たとえば・・・大腸がんステージⅢの補助化学療法において12-16%の患者の再発を妨げる一方で、80%以上の患者さんに不要となります。 投与すれば副作用の危険がある治療を80%以上の患者さんに不要...
2023年4月20日2 分認知症とパーキンソン病(症候群)関係医者になって最初の年に神経内科の先生が脳外科をローテーションしており、その際に色々と教えて頂くこと多かったのですが、その時に印象的な質問されました。 「パーキンソン病って認知機能障害ある?」その際に「あると思います」と答え褒められてことを記憶してます。多分、研修医の時に褒め...
2023年4月20日2 分がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する17ここで、少しだけがん治療の歴史とりわけ抗がん剤の変遷について少しだけ述べさせて下さい まず抗がん剤は第二次世界大戦の毒ガス治療に始まります それは化学兵器ナイトロジェンマスタードガス➤粉末です 次にホルモン剤として 1938年の合成エストロゲン➤前立腺がん...
2023年4月19日2 分終末期がん患者のオピオイド難治性疼痛に対する リドカイン持続皮下投与の著効例最近経験した症例です。 がん疼痛は体性痛,内臓痛,神経障害性疼痛に分類されますが,神経障害性疼痛は腫瘍の神経浸潤によって生じ,しばしばモルヒネなどのオピオイドに抵抗性で難治性です。 通常プレガバリン、ミロガバリンなど使用しますが、そもそも内服困難な病状の患者さんが多い現状で...