top of page

高齢者が夜間不穏になった場合

  • 執筆者の写真: 賢一 内田
    賢一 内田
  • 2022年11月4日
  • 読了時間: 2分

認知機能が低下した高齢者が入院すると、かなりの確率で不穏となります。そうした場合、安全の為抑制し薬にて鎮静します。こうした処置にて徐々に身体が弱っていき肺炎などを併発して寝たきりに移行する患者さんを沢山診てきました。在宅医療では、可能な限り不穏せん妄に関して薬物治療は控えたいのが心情です。しかし、現実は必要な場合も沢山あります。

せん妄の予防・治療として薬物治療は勧められないようですが、そう言ってられないのが現状です。まず、最も大切なことはせん妄に対する薬物治療で最も大事なことはベンゾジアゼピン系を使わないことです。

というのもベンゾジアゼピン系は意識レベルを低下させる薬物なので、せん妄を誘発させたり、せん妄をより悪化させてしまうからです。 すでにベンゾジアゼピン系を内服している場合は止めます。

また、抗ヒスタミン薬(アタラックスPなど)も抗コリン作用によりせん妄を誘発させるため使用してはいけません。

せん妄を起こしそうな患者さんに眠剤を処方する場合には、 デジレル、レスリン25mg 抑肝散1包 ベルソムラ15mg セロクエル25mg(糖尿病では禁忌) などにしています。

現にせん妄を起こしている場合には、 ①リスパダール内用液0.5ml口腔内投与(錐体外路症状に注意) ②セレネース5mgかコントミン10mg 筋注 が良いと思われます。在宅医療 | さくら在宅クリニック | 逗子市 (shounan-zaitaku.com)さくら在宅クリニックは逗子、葉山、横須賀、鎌倉の皆さんの健康と安心に寄与して参ります

逗子、葉山、横須賀、鎌倉を撮影される山内様の写真です

Comments


© 2021 湘南在宅研究所 All Rights Reserved.

情報通信機器を用いた診療の初診において向精神薬を処方しておりません

bottom of page