風邪に葛根湯?実はタイミングと体質が大切です
- 賢一 内田
- 4月25日
- 読了時間: 2分

風邪の漢方薬といえば「葛根湯(かっこんとう)」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ですが、漢方は病名に対して使う薬ではありません。その人の体質や病状のタイミングに合っているかが非常に大切です。
葛根湯が合うのはどんな人?
葛根湯が最も効果を発揮するのは、以下のような状態のときです:
体力が中等度以上ある
風邪の引き始めで「ゾクゾクと寒気」がする
まだ汗をかいていない
つまり、風邪の“ごく初期”で、しっかりした体力がある人に適した処方です。しかし、病院を受診するタイミングではすでに発症から時間が経過しており、葛根湯のタイミングを逃していることが多いのが現状です。
在宅医療と高齢者の漢方
在宅医療ではご高齢の方が多いため、「体力が中等度以上」という条件に当てはまらない方が大半です。そのため、葛根湯では効果が強すぎる場合もあります。
そんなときにお勧めなのが「麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)」。体力のない高齢者に合いやすく、寒気を伴う風邪に穏やかに作用します。
葛根湯は風邪以外にも?
実は葛根湯には僧帽筋(首〜肩の筋肉)の緊張を緩和する効果もあります。風邪ではなく「肩こり」に使うこともお勧めです。私自身も若い頃、強い肩こりに悩まされており、毎日のように葛根湯を服用していました。
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