top of page

間違いだらけのリハビリテーション

リハビリは30年前と比べて治療成績が悪くなっているとのことです。

筆者はその理由は、額に汗する地道な治療が少なくなってきたためではないかと言います。私自身もリハビリの感じが、良くも悪くもオシャレというかライトになっているなぁと感じています。

本書でも患者さん自身が筋活動を伴う訓練を行わなければならないとし、その訓練として起立―着席運動を勧めています。起立―着席運動とは、手すりと椅子さえあればでき、手すりに捕まって立っては座わるというのを繰り返す簡単な訓練です。筆者の病院では2時間近くかけて起立―着席運動を1日400~600回も!行っているそうです。このリハビリによって、目覚ましい治療成績を上げた症例が本書で何例も紹介されています。また、副次的な効果として、嚥下・呼吸機能の改善、麻痺側の改善、排尿・排便障害の改善などもあるようです。

面白いと思ったのは、筆者の病院では、運動能力の改善のために肥満の人は低カロリー食で減量をします。起立―着席運動+減量で成果を上げた症例も取り上げられていました。

いままで起立訓練の効果は知っていたのですが、今後さらに患者さんに啓蒙していきたいと思っています。

#逗子、葉山、横須賀市、鎌倉市、横浜市の在宅医療


最新記事

すべて表示

在宅医療において患者さんが不穏・せん妄になったら

せん妄に関して薬物治療は、簡単ですが安易かつ患者さんの為にならない治療です。 脳外科医として働いていた頃に、クモ膜下出血で救命した患者さんがいました。 60歳代の患者さんで比較的若く自分で食事も食べれるし、自排尿なども自立しておりリハビリ病棟でリハビリ行った後に自宅退院となりました。ただ、出血の影響で前頭葉が傷んでおり少し陽性症状(大きな声で叫んだり等)があるのが難点でした。この患者さんは精神科を

© 2021 湘南在宅研究所 All Rights Reserved.

情報通信機器を用いた診療の初診において向精神薬を処方しておりません

bottom of page