風邪に対する漢方薬として有名なのは葛根湯です。
しかし、漢方薬は病名に対して使うのではなく、その人の体質や状況に合ったものを選ばないといけません。
葛根湯は「体力が中等度以上で、風邪の引き始めでゾクゾク寒気がして、汗をかいていない方」に使うと良いと言われています。
風邪で病院を受診した場合、すでに風邪を引いてから時間が経過しており、葛根湯を使うタイミングからズレていることが多いです。
在宅医療では、高齢者を中心に診ていますので、「体力が中等度以上」に高齢者は当てはまらないので、葛根湯を処方することは効力として、強すぎます。高齢者の風邪には麻黄附子細辛湯がよいでしょう。また葛根湯は、僧帽筋の筋緊張緩和に効果があるので、風邪ではなく肩こりに処方するのもお勧めです。自身若い頃は、強度の肩こりにて毎日服用していました
写真は逗子在住山内明徳様撮影
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