逗子、葉山、鎌倉、横須賀、横浜市金沢区の在宅医療

神奈川県逗子市桜山2-2-54
TEL 046-874-9475
FAX 050-3145-2736
平日9時~17時

事務長
青木さん
「訪問診療の“現場の空気”をつくるのが、僕の仕事です。」
➤訪問診療のクリニックとして大切にしていることは何ですか?
医療って、突き詰めると「私たちは何のために存在しているのか」という問いに行き着きます。
診療のたびに、処方箋と一緒に“安心”や“信頼”をお渡しできているか――。
そんなことをいつも自問しています。
私たちが大切にしているのは、「病気を診る」だけでなく「その人の人生と向き合う」こと。
患者さんの時間の中に入り込み、ご家族の一部のように頼られる存在でありたい。
そんな思いで、今日も地域を走り回っています。
➤実際に直面する課題はどんなことがありますか?
訪問診療は、まさに“医療の総合格闘技”です。
身体の病気はもちろん、認知症や心の問題、生活習慣病、社会的孤立……。
抱える課題は人それぞれで、まったく同じケースは一つもありません。
だからこそ、一人ひとりの背景を丁寧に掘り下げます。
ご本人の価値観、ご家族の関係、住まいの環境、時にはペットの存在まで。
“その人らしさ”を無視した医療は、もはや不完全だと思うんです。
➤それらの課題に対してどのように向き合っていますか?
向き合い方はシンプルです。
「真正面から、逃げずに寄り添う」。
医療の本質は、技術よりも信頼。
相手の話を聴き、気持ちを受け取る――。
それができなければ、“その人らしさ”には近づけません。
そして、当クリニックの強みは“チームプレー”です。
医師だけでなく、看護師、アシスタント、事務スタッフ、訪問看護、介護、ケアマネ、歯科、リハビリ、マッサージ……。
多職種が情報を共有し、連携し、同じゴールを目指す。
その連携力こそが、どんなに複雑なケースにも対応できる、私たちの“底力”です。
➤他に大切にしていることはありますか?
地域があってこそ、私たちの仕事は成り立ちます。
だから、「支えられている」ことへの感謝を、どんなに忙しくても絶対に忘れません。
そして、自分たちが長く必要とされる存在であるために大切なのが、
「ブレない軸を持つこと」「成長を止めないこと」「継続すること」。
どれも当たり前のようですが、実行し続けるのは決して簡単ではありません。
でも、それを愚直にやり抜くことこそ、プロの仕事だと思っています。
➤目指していることは?
目指しているのは、『訪問診療の頂(いただき)』です。
山のように見える課題を一つひとつ乗り越えながら、信頼を積み重ねていく。
そして、誰かが「このクリニックがあってよかった」と言ってくれる未来を、本気で目指しています。
派手なことはできません。
でも、誠実で、地に足のついた医療を続けていくことならできます。
そう信じて、これからも一歩ずつ登り続けます。
登山靴、もう何足目かわかりませんけどね(笑)。
