M3様よりご依頼|コラム公開のお知らせ
- 3月3日
- 読了時間: 3分

「悪い肥満」と「良い肥満」を医師の視点で解説しました
このたび、M3様(QLife肥満ラボ)よりご依頼をいただき、「悪い肥満」と「良い肥満」についての医師コラムを執筆させていただきました。
3月2日に【前編】【後編】の2記事が公開されましたので、ご報告いたします。
公開記事はこちら
▶ 医師が解説する「悪い肥満と良い肥満」【前編】悪い肥満〜腸のバリア破綻と慢性炎症が体を壊す〜
▶ 医師が解説する「悪い肥満と良い肥満」【後編】良い肥満〜高齢期における“肥満の逆説”と体重管理の再定義〜
(ぜひご一読ください)
前編テーマ:「悪い肥満」の正体
太っている=不健康、とは限りません。問題は「体重」ではなく、腸のバリアが壊れ、慢性炎症が続いている状態かどうかです。
今回の前編では、以下を中心に解説しました。
脳と腸の発生学的つながり(脳腸相関)
タイトジャンクションとリーキーガット
LPSによる慢性炎症とMASH
「太り菌」と「痩せ菌」のエビデンス
GLP-1分泌低下と炎症の関係
肥満のドミノ倒し構造
悪い肥満とは「炎症を抱えた肥満」であり、それは腸内細菌叢と食生活の影響を強く受けています。
ポイントは👉「菌を飲む」より「菌を育てる」👉 水溶性食物繊維と多様性
腸から代謝を立て直す視点を整理しました。
後編テーマ:「良い肥満」という概念
後編では視点を大きく変え、高齢者医療の現場から見た肥満を解説しています。
在宅医療に携わる中で、私は日々こう感じています。
痩せすぎは、命を削ることがある。
近年のエビデンスでは、高齢期では BMI25〜29.9の方が死亡率が低い という報告が複数あります。
これは「オベシティ・パラドックス(肥満の逆説)」と呼ばれています。
高齢者にとって重要なのは:
筋肉量(サルコペニア予防)
フレイル予防
生活機能の維持
回復力(リザーブ)
体重管理は「減らす」から「守る」へ。
数字ではなく、
動けるか
食べられるか
炎症が少ないか
これこそが「良い肥満」の条件です。
在宅医療の現場から
私たちが日々診ている患者さんは、
心不全
慢性腎不全
フレイル
サルコペニア
がん終末期
など、多疾患併存の方が中心です。
単純な減量指導は、時に「筋肉という貯金」を奪う行為になり得ます。
今回のコラムは、若年層から高齢者まで、肥満を“質”で考える視点をお伝えする内容となっています。
さくら在宅クリニックとして
さくら在宅クリニックでは、
腸内環境
炎症評価
栄養状態(Alb、体組成、食事量)
フレイル評価
体重変化の意味
を重視した診療を行っています。
肥満を「敵」にするのではなく、体を守る味方に変える視点を広めていきたいと考えています。
このような貴重な機会をいただきましたM3様、QLife様に心より感謝申し上げます。
ぜひ多くの方にご覧いただければ幸いです。
今後とも、在宅医療の現場から、実践的で本質的な医療情報を発信してまいります。
医療法人さくら会さくら在宅クリニック院長 内田 賢一
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