top of page

高齢者への風邪薬処方に注意!抗ヒスタミン薬の危険性とは

一般的に風邪にはPL顆粒(総合感冒薬)がよく処方されると思いますが、この薬は高齢者には特に危険です。PL顆粒1g(1回分)にはプロメタジンメチレンジサリチル酸塩という副作用が多いため今ではあまり使われなくなった第一世代の抗ヒスタミン薬が13.5mg入っています。この量は、主に鎮静作用を期待して使用される「ピレチア5mg錠」の2錠分にあたります。そのため過鎮静が起こる可能性があります。また、抗コリン作用によるせん妄、尿閉などが起こる可能性もあります。

私は、風邪に対しては漢方薬を処方しています。特によく処方しているのが、コタロー麻黄附子細辛湯エキスカプセル です。麻黄附子細辛湯はその名の通り、麻黄、附子、細辛の3種類の生薬から構成されています。麻黄には発汗作用、鎮咳作用があり、附子、細辛には体を温める作用があります。

「体力が虚弱(虚証)」「手足に冷えがある(寒証)」の方に合っているので、高齢者に適しているのです。

ツムラのでもよいのですが、コタローはカプセルなので飲みやすさを考え、こちらを出すことが多いです。用法用量は6C 分3 食前です。

#さくら在宅クリニック

#逗子、葉山、横須賀市、鎌倉市、横浜市の在宅医療


最新記事

すべて表示

認知症予防と運動の重要性に関する新しい知見

前回運動による認知症予防効果について触れたのですが、逆の研究結果がBMJ. 2017 Jun 22;357に掲載されています。 内容は認知症を発症した患者とそれ以外の参加者の間で、追跡期間中の1週間あたりの総運動時間、低強度の運動をした時間、中~高強度の運動をした時間を比較すると、診断の9年前から認知症患者の運動時間は減少し始め、認知症と診断されなかった人々との差は、それ以降有意になった。診断の9

運動と認知機能の関係について

アルツハイマー型認知症治療薬「アデュヘルム」のニュースが駆け巡りましたが、治療効果、治療適応、費用などまだまだ夢の薬でないというのが実感です。自身、年齢と認知機能のギャップのある方には、個人的によく3つの質問を20年近くしています。それは職業、食の指向、そして運動習慣です。福井や静岡など都会型の生活でない環境の患者さんを多く見てきた印象ですが、やはりよく身体を動かし、健やかな食生活してバランスよく

コメント


bottom of page