高齢者の皮膚のかゆみ ~老人性掻痒症(ろうじんせいそうようしょう)~
- 賢一 内田
- 4月29日
- 読了時間: 2分

年齢を重ねると、皮膚の乾燥やかゆみに悩まされる方が増えてきます。特に、はっきりとした皮膚炎や発疹がないのにかゆみだけが続く場合、それは「老人性掻痒症」と呼ばれる状態かもしれません。
老人性掻痒症とは?
老人性掻痒症は、加齢に伴う皮膚の変化によって引き起こされる、乾燥性のかゆみが特徴です。皮膚の保湿機能が低下することで、バリア機能が弱まり、かゆみを感じやすくなります。
主な原因は:
皮脂分泌の減少
汗腺機能の低下
血流の低下
空気の乾燥(特に冬場)
などが挙げられます。
症状の特徴
乾燥して粉をふいたような皮膚
特に背中、下肢、腕などにかゆみが出やすい
かき壊しによる小さな傷や色素沈着
かゆみは入浴後や就寝前に強くなることが多く、生活の質(QOL)を大きく低下させる原因にもなります。
対策とケア
老人性掻痒症のケアでは、何よりも「保湿」が重要です。
入浴はぬるめ(38℃前後)のお湯に短時間
洗浄剤は低刺激性のものを選ぶ
入浴後すぐに保湿剤(クリームやローション)をたっぷり塗る
室内の加湿(湿度40~60%が目安)
また、症状が強い場合には、医師による保湿剤や抗ヒスタミン薬の処方を受けることも検討しましょう。
まとめ
高齢になってからの「皮膚のかゆみ」は、自然な変化の一部であることも多いですが、適切なケアで大きく改善する可能性があります。気になる症状が続く場合は、早めに医療機関に相談してみてくださいね。YouTubeでも在宅診療の知識を学べます!
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