top of page

高齢者の急変兆候を見逃すな!#救命~急変の前に対応するために

状態が悪いと連絡があり往診してみると、すでにショック状態になっていることがあります。ショック状態が放置されると、心肺停止状態になりいわゆる急変してしまいます。

急変していると、最大限の医療資源を投入したとしても、救命することは難しくなります。

急変時の対応も重要ですが、それよりも、そもそも急変させない(=急変の前に対応する)ことの方がより重要だと考えています。

ベテラン看護師の「この患者さんは悪くなりそうだ」という第六感は当たりやすく、周りにそのような方がいればいいですが、介護者が家族や施設職員であれば、そういったものに頼ることもできません。

高齢者は、感染症でも発熱しないことがあったり、解熱鎮痛薬を飲んでいて体温が上がらない方もいるので、体温だけをみていると見逃してしまいます。

また、脈拍を抑える薬を飲んでいたりすると、感染症なのに脈が速くならないこともあります。

低血圧やSpO2低下は頑張り切れなくなっているサインなので、その時に気づいても遅いです。

それでは、急変させないためにはどこに注目すれば良いのでしょうか?

敗血症、心不全、肺塞栓症などによる、予期しない院内死の典型的な経過です↓


逗子在住山内明徳様撮影

#高齢者急変兆候

#高齢者の敗血症性ショック

#逗子、葉山、横須賀、鎌倉在宅医療

在宅医療 | さくら在宅クリニック | 逗子市 (shounan-zaitaku.com)さくら在宅クリニックは逗子、葉山、横須賀、鎌倉の皆さんの健康と安心に寄与して参ります

 

0件のコメント

最新記事

すべて表示

膀胱留置カテーテルの管理と抗生剤投与~感染と定着の違い

症例:90代で施設入居中 尿閉で約3年前から膀胱留置カテーテルが挿入されてる患者さんに、当院の訪問診療が始まりました。 施設に確認したところ、今まで2週間ごとにカテーテル交換がされていました。交換の度に尿培養検査が行われ、細菌が検出されると、抗生剤が処方されていました。...

高齢者救急の難しさ: 非典型症状への対応 #高齢者 #救急

高齢者救急が難しいのは、高齢者は症状が非典型的であったり、認知症があるとうまく症状を訴えられないなどの点にあります。 例えば、高齢者の肺炎では約1/3で咳や発熱がなかったりします。咳や熱がないからと言って、肺炎は否定できないのです。...

コメント


© 2021 湘南在宅研究所 All Rights Reserved.

情報通信機器を用いた診療の初診において向精神薬を処方しておりません

bottom of page