top of page

食べものとの最期:飲食にまつわる命の選択 #最期

日本の俳句における中興の祖である、正岡子規は食べることに貪欲だったそうです。「柿食えば 鐘がなるなり 法隆寺」という句も食べものに関する句ですし。西行や芭蕉が自然と心象風景を融合させようとしましたが、食べ物が句に出てくることは無いですし。

亡くなるとき、食べれなくなる時どうしたいか

亡くなる前に食べれなくなります。こうした質問は自分の最期を具体的にイメージする一つの質問として有用と考えます。そして、これは疾患や患者個々で変わらない普遍的質問と考えます。

 

最後まで食べたいか

人生の最終段階では水分や栄養を身体が処理できなくなります。代謝自体が落ちいくことが理由です。人工的な栄養も同様で最小限の水分のみにする方が患者さんは楽になります。浮腫や唾液喀痰吸引が減ることが、その理由です。人工栄養をなくすと、また口から食べれることも、よくあることです。

・亡くなるまで、楽な方がよいか。多少しんどくてもできる限り命をつなぎたいか

苦痛を除き、だんだんと火が消えるように最期を迎える。これは在宅医療で可能です。一方、命を少しでもという場合は病院での治療が優先されるべきです。在宅医療 | さくら在宅クリニック | 逗子市 (shounan-zaitaku.com)


最新記事

すべて表示

介護保険と医療保険の違い

自身、勤務医時代に介護保険と医療保険の明確な違いを理解できていませんでした。以前の施設で勤務していた時にデータ整理の際に10年間で約1万人の脳卒中診療に携わり、7千人の脳梗塞患者を診ていたことを知りました。その中でかなりの患者さんが介護申請を行い、施設ないし自宅へとしていた...

薬剤性パーキンソニズムの注意点

パーキンソン病は、中脳黒質のドパミン神経細胞の変性を主体とする進行性の疾患です。診断に関してはMIBG心筋シンチグラフィーと呼ばれる、心臓の交感神経の状態を診る検査を行う場合もあります。これは、MIBG(メタヨードベンジルグアニジン)というノルエピネフリン(ノルアドレナリン...

Comentários


bottom of page