脳神経外科と脳卒中治療は切り離せません。市中病院で働く脳外科医の主戦場は、脳卒中と言い切ってもよいと考えます。そして、急性期治療終えた後は、リハビリが必要となります。今回「間違いだらけのリハビリテーション」を読み、かなり自身が思い違いをしており、リハビリを分かったつもりでいたことに、かなり衝撃をうけました。
とりわけ、麻痺側でなく健側のリハビリの方が重要であると視点は、まさに目から鱗でした。麻痺側のリハビリをしても伸び代は少なく、こうした麻痺側リハビリに注力することにより健側の筋力が下がることが問題であるということ。現代のリハビリは、患者負担を下げ、結果としてリハビリ効果が下がるということ。本当になるほどと思わせる記述ばかりでした。ゆとり教育の弊害ではありませんが、ゆとりリハビリは結局患者さんの利益にならないというのは、本当にその通りだと感じました。
写真は逗子在住山内明徳様撮影
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