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踵部の黒色壊死、どう治す?在宅医療での褥瘡ケアの工夫

  • 執筆者の写真: 賢一 内田
    賢一 内田
  • 6月20日
  • 読了時間: 2分

アルツハイマー型認知症を患うご高齢の方が、誤嚥性肺炎をきっかけに寝たきり状態となり、踵に**黒色壊死(エスカー)**を生じてしまいました。

この黒色壊死は、肉芽の形成を阻害する“蓋”のような存在です。まずは、ゲーベンクリームを用いて壊死組織を薬剤的に軟化・融解させ、状態が落ち着いてきた段階で、メスで慎重に除去を行いました。

壊死組織はほぼ取り除くことができましたが、感染兆候があったため、ネグミンシュガー(糖と抗菌薬の外用剤)による処置を併用しました。




その後、傷は順調に回復に向かっています。

褥瘡治療で最も重要なのは「除圧」

処置ももちろん重要ですが、褥瘡治療で最も大切なのは**“除圧”**、つまり圧迫の軽減です。

今回は、梱包用のプチプチ(気泡緩衝材)を使って踵部専用の除圧材を自作しました。制作費は0円、制作時間はたったの3分。踵部だけでなく、仙骨部など他の部位にも応用可能です。

壊死のような一見重症な褥瘡も、適切な除圧と処置を組み合わせることで驚くほど早く改善します。

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