認知症治療の功罪~アリセプトの作用機序:アリセプトの本当の作用とは?短期記憶障害だけではない
- 賢一 内田
- 3月21日
- 読了時間: 2分
アリセプトの本当の作用とは?短期記憶障害だけではない
アリセプトは、神経伝達物質の一つであるアセチルコリンの働きを促進することで、短期記憶障害を改善する作用を持つ薬です。しかし、アリセプトの本来の効果は、単に短期記憶障害の改善にとどまらないと私は考えます。
実際に、MCI(軽度認知機能障害)の段階でアリセプトを使用すると、著しく改善するケースも少なくありません。ただし、アリセプトを服用したことがある方ならお分かりかと思いますが、その効果は長続きしないことが多いのです。服用開始から1年もすると、むしろ服用前より短期記憶障害が進行することがほとんどです。
アリセプトの課題と副作用
アリセプトには使いにくい側面もあります。副作用としては、下痢や軽い消化器症状が挙げられますが、少量から慣らしていくことで、これらの症状はほとんど問題にならないとされています。しかし、アリセプトにはもう一つの重要な側面があります。それは「易興奮性」です。服用によって神経が過敏になり、興奮しやすくなるケースがあるため、慎重な使用が求められます。
アリセプトをどの段階で、どのように使用するかは、患者さんの状態や症状によって異なります。在宅医療の現場では、個々のケースに応じた適切な治療が求められるため、専門家と相談しながら進めることが大切です。
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