認知症治療薬に対する効果判定に関してRCT(ランダム化比較試験という仮説立証検定で最も信頼できる試験と考えて下さい)10本をまとめて検証した結果は、認知症治療薬ADAS-cogという点数を2.37改善するのみという結果でした。臨床的に意味ある改善は4点とされています。この4点という改善を得るためには認知症の患者さん42人に投薬行うと1人くらい効果ありと出来るということです。つまり、効果が明らかになければ100人に投与して98人近くは薬を止めても問題ないというのが認知症治療薬の現実と考えます。
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