top of page

認知症は治せるか~認知症治療の羅針盤42~中枢神経系原発悪性リンパ腫(PCNSL)」とは?急性認知症・多発脳腫瘍の鑑別に必須

  • 6月6日
  • 読了時間: 2分
「急に話がかみ合わない」「危ない運転をするようになった」「急速に物忘れが進んでいる」―― こうした急性〜亜急性の認知機能低下の背景に、 中枢神経系原発悪性リンパ腫(PCNSL)が隠れていることがあります。 早期に診断して適切な化学療法を開始すれば、MMSEが正常化するほどの改善が期待できる 「治療できる認知症・脳腫瘍」です。
「急に話がかみ合わない」「危ない運転をするようになった」「急速に物忘れが進んでいる」―― こうした急性〜亜急性の認知機能低下の背景に、 中枢神経系原発悪性リンパ腫(PCNSL)が隠れていることがあります。 早期に診断して適切な化学療法を開始すれば、MMSEが正常化するほどの改善が期待できる 「治療できる認知症・脳腫瘍」です。

 PCNSLとは

PCNSLは、診断時に中枢神経系外に病巣を認めない節外性リンパ腫です。 脳・脊髄・眼・髄膜などに発生し、95%以上が非Hodgkinリンパ腫でB細胞由来(主にびまん性大細胞型B細胞リンパ腫:DLBCL)です。

 主な症状と発症パターン
 主な症状と発症パターン

PCNSLの症状は病変の局在により多彩で、発症パターンも様々です。 「認知症様症状」で発症することが少なくなく、見逃されやすい疾患です。

 診断のポイント
 診断のポイント

頭部MRIの特徴的所見

診断の手順
診断の手順
治療
治療

治療法

内容

特徴・注意点

大量メトトレキサート療法

R-MPV療法(リツキシマブ・メトトレキサート・プロカルバジン・ビンクリスチン)などの化学療法

寛解導入の中心的治療。腎機能に応じた厳密な用量管理が必要

全脳照射

放射線治療(全脳照射)

有効だが、遅発性認知機能障害(白質脳症・脳萎縮・処理速度低下・遂行機能障害)のリスクに注意

分子標的薬

チラブルチニブなど

再発・難治例に使用可能。近年保険適用が進んでいる

外科的切除

原則として行わない

切除は予後改善に寄与しないため、脳生検のみ実施

在宅医療・訪問診療における役割
在宅医療・訪問診療における役割

PCNSLは急速に進行するため、在宅・外来での早期気づきが診断の鍵を握ります。 一方で、治療後に認知機能が回復した患者さんの在宅復帰支援や、 晩期認知機能障害のフォローも在宅医の重要な役割です。


コメント


© 2021 湘南在宅研究所 All Rights Reserved.

情報通信機器を用いた診療の初診において向精神薬を処方しておりません

bottom of page