top of page

認知機能の衰えと怒りっぽさの関係を解説!不安神経症に効く漢方とは? #抑肝散 #認知機能衰え

人は認知機能が衰えると怒りっぽくなります。例えとして不適切かもしれませんが、ブレーキ性能が下がるのでしょう。こうした時によく使用する漢方に抑肝散という漢方があります。この漢方は不安神経症にも効きます。

印象的なエピソードとして、国内で最も高いシェア誇る化粧品会社の人事部長の患者さんが頚椎症で手術入院されました。新聞で私の地元の工場が閉鎖となり、辞めて頂くか国内の他工場に異勤してもらうという話をニュースで知り、全く関係の無い私もかなり衝撃を受けたニュースでした。こうした人事を一人ひとり説明していくストレスは大変なものだと思います。

前置き長くなりましたが、この患者さんが手術前日に手術の不安+仕事のストレスで人事不省なくらいおかしくなってしまい、手術延期を考えながら、抑肝散処方したところ何事もないように、今まで通り穏やかな状態へ戻りました。本当に抑肝散はよく効くなぁと思わされた瞬間でした。

抑肝散という漢方レビー小体型認知症に伴う幻視によく効きます。また、眠剤としてベンゾジアゼピン系を処方したくないときに、1包を就寝前に出すこともありますし、不穏時に頓服として出すこともあります。

難点としては、認知症の患者さんにとっては飲みづらいことです。甘草が1包あたり0.5g入っているので、偽アルドステロン症(低カリウム血症、高血圧、浮腫)に注意が必要です。抗アルドステロン薬(アルダクトンA)と相性がいいので、心不全を合併している患者さんではアルダクトンAと併用するとよいようです。


逗子、葉山、横須賀、鎌倉を撮影される山内様の写真です

在宅医療 | さくら在宅クリニック | 逗子市


最新記事

すべて表示

認知症予防と運動の重要性に関する新しい知見

前回運動による認知症予防効果について触れたのですが、逆の研究結果がBMJ. 2017 Jun 22;357に掲載されています。 内容は認知症を発症した患者とそれ以外の参加者の間で、追跡期間中の1週間あたりの総運動時間、低強度の運動をした時間、中~高強度の運動をした時間を比較すると、診断の9年前から認知症患者の運動時間は減少し始め、認知症と診断されなかった人々との差は、それ以降有意になった。診断の9

運動と認知機能の関係について

アルツハイマー型認知症治療薬「アデュヘルム」のニュースが駆け巡りましたが、治療効果、治療適応、費用などまだまだ夢の薬でないというのが実感です。自身、年齢と認知機能のギャップのある方には、個人的によく3つの質問を20年近くしています。それは職業、食の指向、そして運動習慣です。福井や静岡など都会型の生活でない環境の患者さんを多く見てきた印象ですが、やはりよく身体を動かし、健やかな食生活してバランスよく

Comments


bottom of page