訪問診療で患者さんに聞く質問で一番大事なのはなんでしょう?
私は「食事はとれていますか?」だと思っています。
バイタルサインが正常で、食欲が低下していなければ、在宅療養は続けられると大まかに判断できます。
一方、食欲が低下していれば、感染症が起こっているのか、心不全が悪くなっているのか、癌があるのかなど、何らかの問題が背景にある可能性があります。
原因検索のため、また点滴のため、入院が考えられます。
もちろん、食欲が低下していても、難治性の疾患(老衰や癌や神経難病など)がすでに分かっている状態で、ご家族の理解が得られていれば、在宅療養をすることも考えられます。
食事量が正常(80%以上)で悪寒戦慄がなければ、菌血症は2.4%だったという論文※もあります。食事が十分にとれていれば、菌血症の可能性はかなり低いことを示しています。
食事摂取量は、在宅療養を続けられるかどうかを判断する上で、非常に重要な項目だと考えています。在宅医療 | さくら在宅クリニック | 逗子市 (shounan-zaitaku.com)
写真は逗子在住山内明徳様撮影
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