top of page

腰椎圧迫骨折について

腰椎圧迫骨折は、高齢の女性で非常によく見られる病状です。最近では、芸能人で松本伊代さんが圧迫骨折を受傷したと報道がありました。女性の身体は、40前後から大きく変化していくので、圧迫骨折は決して高齢者に限られた病気でないことを思いしらされました。骨の脆さを評価するには、正確に骨密度を測定する必要があります。

これにはDXA(dual-energy X-ray absorptiometry)評価必要であり、腰椎と大腿骨近位部を測定しなくてはいけません。こうした患者さんでカルシウムのサプリを摂られている方を時々お見受けします。骨粗鬆症の治療ガイドラインで、カルシウム薬はエビデンスレベルが低く、心血管合併症などの報告もあります。骨粗鬆症の治療薬として活性型ビタミンD製剤(エディロール0.5μg)を処方することが多いのですが、エディロールは、消化管からカルシウムの吸収を促進させ、骨密度を上昇させ、椎体骨折を抑制するというエビデンスがあります。一方で、高Ca(カルシウム)血症のリスクがあります。エディロールにカルシウム製剤を併用すると、さらに高Ca血症のリスクが高まります。ちなみに高Ca血症となると、脱水(口渇、多飲、多尿)、食欲低下、倦怠感、便秘といった症状がみられ、進行すると意識障害、腎障害を呈することもあります。高齢者の意識障害は非常によく見られる病態ですが、こうした内服のチェックも必要となります。

写真は逗子在住山内明徳様撮影

最新記事

すべて表示

認知症予防と運動の重要性に関する新しい知見

前回運動による認知症予防効果について触れたのですが、逆の研究結果がBMJ. 2017 Jun 22;357に掲載されています。 内容は認知症を発症した患者とそれ以外の参加者の間で、追跡期間中の1週間あたりの総運動時間、低強度の運動をした時間、中~高強度の運動をした時間を比較すると、診断の9年前から認知症患者の運動時間は減少し始め、認知症と診断されなかった人々との差は、それ以降有意になった。診断の9

運動と認知機能の関係について

アルツハイマー型認知症治療薬「アデュヘルム」のニュースが駆け巡りましたが、治療効果、治療適応、費用などまだまだ夢の薬でないというのが実感です。自身、年齢と認知機能のギャップのある方には、個人的によく3つの質問を20年近くしています。それは職業、食の指向、そして運動習慣です。福井や静岡など都会型の生活でない環境の患者さんを多く見てきた印象ですが、やはりよく身体を動かし、健やかな食生活してバランスよく

Comments


bottom of page