精神疾患を科学する 在宅医療で関わる精神疾患について⑤~支配観念(しはいかんねん)正常な人にもみられる強い疑念・強い不安
- 6月29日
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思考の障害
支配観念
[しはいかんねん]
よくみられるケース不安症
正常な人にもみられる強い疑念、強い不安
まわりからの指摘である程度、抑制できる
一般的に用いる言葉で表現するならば、強い疑念、強い不安などに近いと思います。「妄想」でも同じような特徴が述べられますが、妄想が確信としたら、支配観念は疑念です。
支配観念は正常な人にもみられ、まわりから「その考えはおかしい」と言われると、ある程度抑制できたり納得できたりします。とはいえ、かなり強い感情なので、不安感などは訂正によって完全に消えるかというと、そうでもありません。

支配観念のイメージをつかむために、次のような会話を見てみましょう。
本人今、彼氏が浮気しているかもしれない
友人いや、男友だちと遊びに行ってるとこを見たよ。だいじょうぶよ
本人言われてみればだいじょうぶよね……
というふうに、強い疑念や不安があっても、まわりからの指摘や事実の提示によって、ある程度抑制したり納得したりできるというイメージをもってもらえるとよいでしょう。
支配観念は誰にでも起こりうる強い不安の延長線上にあります。「言われてみれば」と一度は納得しても、不安そのものが完全には消えないこともあるため、訂正して終わりにせず、継続して気持ちに寄り添う姿勢が大切です。
妄想との違い
支配観念と妄想は似た特徴をもちますが、決定的に異なるのは「訂正可能かどうか」という点です。

在宅診療の視点から
不安症の患者さんでは、支配観念に近い強い不安が日常生活の様々な場面(健康、家族、お金など)に向かうことがあります。訂正可能かどうかを見極めることは、不安症と精神病性の症状を見分ける手がかりにもなります。
まとめ





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