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精神疾患を科学する 在宅医療で関わる精神疾患について④~保続(ほぞく)同じテーマから離れられなくなる思考の障害

  • 6月28日
  • 読了時間: 2分

#在宅医療#さくら在宅クリニック#精神症状#保続#滞続言語#思考の障害#認知症#前頭側頭型認知症#脳器質性疾患#訪問診療

思考の障害

保続

[ほぞく]

よくみられるケース認知症

ひたすら「パンと牛乳」など


同じテーマの話をしてしまう

思考が1つのことに集中し、別のテーマに移れないというのが特徴です。これも認知症などの脳そのものにダメージがある疾患、いわゆる脳器質性疾患でみられる症状です。

「パンと牛乳」の会話例

実際の診察場面では、次のような会話のやり取りが見られます。

というふうに、「パンと牛乳」から別のテーマに移れないという症状が認められます。
というふうに、「パンと牛乳」から別のテーマに移れないという症状が認められます。
保続は本人の意思でコントロールできるものではありません。何度も同じ答えが返ってきても、訂正したり急かしたりせず、テーマそのものを大きく変える、間をしっかりおくなどの工夫が在宅での関わりに役立ちます。
保続は本人の意思でコントロールできるものではありません。何度も同じ答えが返ってきても、訂正したり急かしたりせず、テーマそのものを大きく変える、間をしっかりおくなどの工夫が在宅での関わりに役立ちます。

よく似た症状「滞続言語」との違い

似たような症状に滞続言語(たいぞくげんご)という、前頭側頭型認知症に特にみられやすい症状がありますが、保続のように、最初の話に引っ張られて別のテーマに移れないのではなく、どんな場面でも同じ話をします。

例えば、「先生こんにちは、こんにちは、こんにちは」というしゃべりかたになります。そのため、滞続言語は「口を開けばオルゴールのように同じ話が流れる」と例えられます。

保続:直前の話題に固定される滞続言語:場面を問わず同じ言葉を繰り返す
保続:直前の話題に固定される滞続言語:場面を問わず同じ言葉を繰り返す

在宅診療の視点から

前頭側頭型認知症の患者さんでは滞続言語がご家族にとって「会話が成立しない」と感じる原因になることがあります。症状の名前と特徴を知っておくことで、ご家族への説明や心理的なサポートにもつながります。


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