top of page

敗血症は皮膚を診る

敗血症の定義は、「感染症で臓器障害が起きていること」です。

敗血症は早く対応しなければならず、そのためには、臓器障害が始まっている徴候を見抜かなければなりません。バイタルサインに加えて、身体所見としては、意識障害、尿量低下、皮膚の所見に注目します。

この画像は、とある患者さんの、敗血症時の皮膚の所見です。両下肢に赤紫色の網目状の皮疹が見えます。

これは、斑状皮疹(mottling)と呼ばれており、末梢循環障害が起きていることを示しています。

このような皮膚所見を見た場合は、急いで対応しなければなりません。

また、診断だけではなく、治療効果判定としても皮膚所見が使えるようです。治療開始6時間後に斑状皮疹が見られれば、予後は非常に悪いようです。

写真は逗子在住山内明徳様撮影

最新記事

すべて表示

認知症のBPSDに対する薬物療法の実践~認知症の行動・心理症状に対する薬物療法

施設入居時などに、環境が変わったことが契機となり、認知症の行動・心理症状(BPSD)がひどくなり、昼夜問わず暴れて手がつけられなくなる方がいます。当院では、施設の窓から飛び出してしまった方、介護者の首を絞めた方、ドアを蹴ったり椅子を投げたりした方を経験しています。...

抗血小板剤の効果と副作用を徹底解説!プレタール®の魅力とは? #プレタール #薬剤

プレタールという薬は本邦から開発された抗血小板剤であり、この薬の第三相試験(その薬が本当に効果あるか、悪いことが起きないか実際の臨床で使用する試験です)において私もデータ処理などで関わった経験あり思い入れある薬です。その効果は、シロスタゾール(プレタール®)は抗血小板薬で、...

Comments


bottom of page