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急速破壊型股関節症には要注意!!

一生勉強、一生青春

相田みつを の言葉らしいです。いい言葉です。

 

画像は、腰痛にて杖歩行の患者様で、腰椎ばかりに目がいってしまい診断が遅れてしまった患者様の画像です。何度かの往診にて、実は骨盤のあたり、下肢も痛いといことでレントゲン撮影。

赤丸内の大腿骨頭が溶けているような画像で、初めて見る画像でした。

その場で画像転送し、当クリニックの整形外科に相談しました。

診断は、急速破壊型股関節症 であり、恥ずかしながら初めて聞く病名でありました。その場で当該地域の基点病院整形外科に受診予約し、その日に受診しそのまま入院となり、手術となりました。これくらい緊急度高い疾患を漫然と診ていた反省症例です。

 

急速破壊型股関節症(Rapidly Destructive Coxopathy:RDC)について

急速破壊型股関節症とは

明らかな基礎疾患がない高齢者の股関節が

6か月~12か月の短期間の間に急速に破壊される病気の総称とのことです。

 原因は

・骨盤の傾斜が変化する(骨盤後傾)

・骨粗鬆症

・大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折

・骨吸収の亢進

・寛骨臼形成不全

などが挙げれるそうです。実際の原因は色んな要素が組み合わさって起きており

、まだはっきりわかっていないとのことです

急速破壊型股関節症の特徴として

・6か月~12か月の短期間に急速に股関節が破壊される

・強い股関節の痛みがある

・股関節の動きは比較的保たれている

・比較的高齢者に多い

・正常股関節より発症することが多い

実際の画像は 

大腿骨の骨頭が破壊され、

さらに骨盤のほうまで破壊されたりします。

 

治療に関しては

 

保存療法と手術療法に分かれ

実際には保存療法は困難なことが多く、

手術、すなわち人工股関節置換術になることが多いようです。

どうしても短期間で大腿骨の骨頭や骨盤の骨が破壊されてしまうので

骨が破壊されすぎてしまう前に、

早期に手術を行うことが必要です。

 

 

骨の破壊が著名になると、

通常の人工股関節置換術のインプラントでは対応が困難になり

より大きなインプラントが必要になり

骨移植を大量に行う必要です。

まさに一生勉強、一生青春を肝に命じる症例でした。

#急速破壊型股関節症

#骨盤後傾

#骨粗鬆症

#大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折

#骨吸収の亢進

#寛骨臼形成不全

 

 

 

 

 


 

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