在宅酸素療法を科学する14~6分間歩行試験(6MWT)の方法・評価・禁忌——HOT導入に欠かせない検査を完全解説
- 4月19日
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6分間歩行試験(6MWT)の方法・評価・禁忌——HOT導入に欠かせない検査を完全解説
安静時に低酸素血症がなくても、労作時に酸素需要が高まり低酸素血症が現れる患者さんがいます。そのスクリーニングに最も広く使われるのが「6分間歩行試験(6MWT)」です。実施方法・結果の評価・他の運動負荷試験との比較まで詳しく解説します
1 なぜ労作時の評価が必要なのか
慢性呼吸器疾患では、安静時には低酸素血症を呈していなくても、労作時に酸素需要が高まることで低酸素血症が現れることがあります。こうした患者さんへの在宅酸素療法(HOT)の適否を判断するには、運動負荷試験が不可欠です。
6分間歩行試験(6MWT)は、被験者にとって最も手技が容易で、日常生活における機能障害を評価できる検査として、長期酸素療法導入目的で最も汎用されています。
2 6分間歩行試験の方法・手順

①
試験前10分以上、スタートライン付近の椅子で安静にする。
②
1分間立位にしてパルスオキシメータでベースラインの脈拍数とSpO₂を測定・記録。修正Borgスケールで呼吸困難度も同時に記録。
③
パルスオキシメータ測定開始1分より歩行スタート。1分ごとに時間を伝え、終了30秒前に予告。
④
歩行中は被験者の呼吸パターンや表情を観察し、状況把握と危険な状態を察知する。前を歩いてペースをつくらないよう基本は後方についていく。
⑤
歩行終了後、その場で立ち止まり、直ちに修正Borgスケールで呼吸困難を測定、脈拍とSpO₂を記録。歩行距離も計算する。
⑥
途中中断の場合は被験者を椅子に座らせ、中断理由を記録する。
3 禁忌・中止基準

歩行前後の呼吸困難の変化を客観的に数値化します。
スコア | 0:まったく何も感じない |
0.5 | 非常に楽である(ほんの少し感じる程度) |
1〜2 | かなり楽である/楽である |
4 | ややきつい |
5〜6 | きつい |
7〜8 | かなりきつい |
9〜10 | 非常にきつい/これ以上耐えられない |
5 結果の評価とHOT導入の判断


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