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在宅医療の難しさ:非がん患者の終末期

終末期医療というととても寂しい響きですが、在宅医療においては避けて通れない医療です。例えばがん患者さんが、抗がん剤治療などの効果が望めず、それ以上の無理な治療をしないことなどは終末期医療として分かりやすいかと思います。

但し、非がん患者さんの終末期はもっと難しい医療です。例えば心不全などにおいて最大の薬物治療でも治療が困難な場合があります。こうした繰り替えす病状の悪化(慢性心不全)、あるいは急激な発症により(急性心筋梗塞)により治療の可能性の厳しい病態です。

まず「最大の薬物治療」の認識を医療者間ですり合わせることが難しいことも、問題が複雑に理由です。「もう難しいvsまだいけるの構図」です。慢性心不全などは治療の効果予測が困難であることもその理由です。

癌であれば手術、放射線治療、抗がん剤治療したけれど癌が再発ないし成長が止まらないという比較的治療のゴールが見つけやすいのです。

心不全などは、徐々に繰り返し増悪してくる疾患であり、患者個々の背景・基礎疾患など様々なことを考えなければなりません。

ただ重要なことは心不全が根治困難な病気であり、症状緩和や生活の支援、さらに看取りも含めた終末期の話し合いを循環器内科医と相談しながら行っていくことが必要です。

逗子、葉山、横須賀、鎌倉を撮影される山内様の写真です

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