在宅医療における褥瘡管理を科学する25~洗浄と消毒― ケアの基本と、消毒剤についての最近の見解 ―
- 7月13日
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洗浄の基本は創面の清浄化で、異物を除去し洗い流すことです。このとき、洗浄水は微温湯で、量・水圧にこだわりすぎないことが必要です。患者さんが痛みを訴える場合は、生理食塩水を人肌(37〜38℃)に温めて洗浄するとよいでしょう。
洗浄の基本


創周囲の皮膚の汚染は創内の細菌数に影響を与え、さらに健常部よりコレステロールが有意に多く存在するため、洗浄剤を使って清拭します。



消毒剤を開放創に使用することは、次の理由から基本的には勧められません。


見解 | 出典 |
洗浄のみで十分だが、明らかな創部の感染を認め、滲出液や膿苔が多いときは洗浄前に消毒を行ってもよい | 褥瘡予防・管理ガイドライン Level Ⅵ(2009) |
消毒薬で細菌数を減らすべき | WHSガイドライン Level Ⅰ(2009) |
最近、消毒剤の使用が再確認されている | インターナショナル コンセンサス(2008) |
銀とヨードについてエビデンスが集積されつつある | インターナショナル コンセンサス(2008) |
✚ ポイント
医学・化学の発達は日進月歩である。
変化する社会の中で、学びは専門家としての条件である。
変化に適応する。
✅ この記事のまとめ
洗浄の基本は創面の清浄化。微温湯で、量・水圧にこだわりすぎない
痛みを訴える場合は、生理食塩水を人肌(37〜38℃)に温めて洗浄する
創周囲の皮膚は汚染が創内の細菌数に影響するため、洗浄剤で清拭する
消毒薬は細菌だけでなく、創傷治癒に必要な細胞も傷つける
基本は「洗浄のみ」。ただし明らかな感染・膿苔が多いときは消毒を行う
消毒剤使用後は生理食塩水で洗浄し、創に残さない
ヨードは上皮化・肉芽形成を阻害せず、銀イオン被覆材は感染制御に効果的
本記事は、さくら在宅クリニックが在宅医療・褥瘡ケアに関する知識をわかりやすくお伝えするために作成したものです。
※本記事は医療従事者・ご家族向けの情報提供を目的としています。実際の治療方針については必ず担当医にご相談ください。




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