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リウマチ性多発筋痛症の診断と治療

リウマチ性多発筋痛症(polymyalgia rheumatica:PMR)は、急性発症の頸部、肩、臀部などの著しい痛みとこわばりを特徴とします。私自身、脳外科医としての勤務医時代には脊椎の手術と外来も行っていたのでこうした症状の患者を沢山診ておりました。本疾患は診断されずに原因不明のまま、抗生剤やNSAIDsが処方されているだけのことも多い疾患です。症状としては、普通に生活していた高齢者が突然、全身の痛みで起床できなくなって、微熱がでて、食欲も低下するというのが典型的な経過です。以前は、対称性の近位筋の把握痛で診断されていましたが、現在、肩や大腿の滑液包炎がこの疾患の病態であることが分かってきたので、診察時はエコーで滑液包炎を探すようにしています。治療はステロイドの内服です。少量のステロイドに劇的に反応します。上記のようなひどい状態から劇的に改善するので、患者さんやご家族からはとても感謝されます。但し、高齢者へのステロイドの長期投与は副作用もありますので、可能な限り短期で処方を止める必要でもあります。

#在宅医療

#リウマチ性多発筋痛症

#高齢者の頸部、肩、臀部の痛み

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